2014youran-h
13/22

13奥山 峰石(1937〜)人間国宝 奥山峰石氏 奥山氏は、昭和十二年、現在の新庄市泉田に生まれました。 笠原宗峰氏に弟子入り入門。その後、田中光輝氏に師事し、金工鍛金の道一筋に専念なさいました。古くからの伝統技法を高度に習得するとともに、斬新な感覚を加えつつ、鍛造が困難な朧銀を素材として、異種の金属をろう付けして打ち上げる、接ぎ合わせ技法をはじめ、端麗な器形を打ち出す名手として定評があります。 高松宮記念賞や文化庁長官賞など国内伝統工芸展の最高賞を多数受賞するなど高い評価を得ており、平成七年、重要無形文化財保持者に認定されました。当時は最年少の認定者であり、また山形県人初の「人間国宝」が誕生した瞬間でした。 こうした功績により、平成十一年、新庄市名誉市民の称号が贈られました。受け継がれる文化■雪国民俗館(地階)この地の生活の知恵が凝縮された民具・農具1万点余りを収蔵・展示しています。B1F1F2F■新庄市名誉市民特別記念室(1階) 人間国宝の金工鍛金家・奥山峰石氏と日本洋画界で活躍された故近岡善次郎画伯の作品を展示しています。■歴史民俗資料館(2階)新庄の歴史を紹介しており、この地方の先人の暮らしがわかります。歴史と風土 人の数だけ歴史があり、歴史の表舞台を彩ったものが現在まで見つかっている新庄市。そこから現在までの長い時間の流れの中でこれからもしっかりと次代に受け継いでいきたい新庄の至宝そして、新庄の芸術文化史に欠かすことが切嵌象嵌花器「華椿」朧銀鉢「’98」打込象嵌壺「仲秋」■新庄市の名誉市民平塚英吉氏(蚕糸学の世界的権威)伊藤四男氏(柔道名人十段)木田清氏(元新庄市長)髙橋喜一郎氏(元新庄市長)近岡善次郎氏(ふるさとを描いた洋画家)奥山峰石氏(至高の鍛金技術・人間国宝)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 13

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です