2014youran-h
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を掘って埋めた」と「豊年瑞相記(市内清水川町福井富教著)」に記載されています。その埋めた場所というのが角沢街道の丸仏の所だといわれています。まかどの地蔵 前述の接引寺に「まかどの地蔵」と呼ばれるお地蔵様があります。元は城下入り口の曲がり角にあったことからこの名が付いたそうです。飢えや疫病の犠牲者を慰めるため、彼岸の中日に、お地蔵様にあんこの付いたぼた餅を食べさせるという風習があり、あんこが口元に残っています。●昔語りのきこえるみち 民話の宝庫“新庄” 当市に豊富に伝わる、民話をモチーフにしたモニュメントなどを商店街に配置することで、訪れた人々に商店街を歩き回ってもらおうと、平成7年から11年にかけて整備されたものです。各商店街のモチーフとなった民話は次の通りです。①中央通り商店街(こぶとり爺さま)②北本町商店街(笠地蔵)③南本町商店街(鴨とり源五郎)④大町商店街(かわうそど狐)⑤駅前通り商店街(金の茶釜) ところで、この地方は昔話(民話や伝説)の宝庫と言われ、現在でも300話ほどが伝えられています。民話のイベントが開催されているほか、「新庄ふるさと歴史センター」では、毎週日曜日に、新庄民話の会の会員による生の民話語りの口演をきくことができます。雪害救済運動発祥の地 (雪の里情報館) 豪雪地帯の新庄で、冬場快適に生活できるようになったことには、雪の代議士とも呼ばれる「松岡俊三」の努力を忘れることはできません。山形で雪害の調査をし、尾花沢、新庄では雪害救済講演会を開き、そこから雪害救済運動が始まったのです。 彼は、国会で雪害を訴えたり、東北、新潟を遊説する雪国行脚で雪害論を説いて歩いたりしながら、遂には政府による雪害救済の具体的対策を引き出すことに成功しました。そして昭和8年に「積雪地方農村経済調査所」の当市への設置が決まりました。この施設は昭和56年に廃止されましたが、多くの市民の保存運動により施設は残されて「積雪地方農山村研究資料館」となりました。最初の庁舎は解体されましたが、昭和12年に建設されたトンガリ屋根の庁舎は現存しており、国登録文化財となっています。この庁舎と新館からなる「雪の里情報館」は、平成9年の開館以来、資料館として、また市民活動の場として親しまれています。 戦前の雪害救済運動は、調査機関の設置など一定の成果をあげましたが、本格的な雪害対策は、戦後に持ち越されました。昭和23年以降、雪害対策関連の法律が次々に制定され、特に冬の道路交通が、格段に良くなったのはそのうちの「雪寒法」のお蔭で、俊三の雪害運動の最大の成果といえるでしょう。●四季の祭り 当市では市内外の人が楽しめるまつりが四季折々に開催されています。夏の新庄まつりが最も大規模ですが、こちらのまつりも見逃せません。◦カド焼きまつり (4月29日〜5月5日/最上公園) カドとは、「ニシン」のこと。豪雪地帯で、冬期間は鮮魚の入手が困難だったこの地域では、雪解けとともに入荷するカドを焼き、酒を酌み交わして春の到来を喜んだといいます。一時廃れたこの行事を、昭和49年に新庄観光協会が復活させ、新庄の春の風物詩となっています。◦新庄味覚まつり (10月中旬/中心商店街) 食欲の秋に、新庄の「んめもの」(=おいしいもの)を集めたまつりです。分量少なめでリーズナブルな「んめもの」屋台をはしごしましょう! 新庄を代表する「とりもつ」メニューや、馬肉料理、新庄“伝統”の食や芋煮などがいっぱいです。◦新庄そばまつり (11月上旬/山屋セミナーハウス) 市内ではそばの生産が盛んです。また、プロ・アマ問わず多くのそば打ち名人がいます。こうした状況を生かし、多くの人に当市のそばを味わってほしいとの思いから、新そばの時期に合わせ、平成22年から開催されています。◦新庄雪まつり (2月上旬/最上公園周辺) 新庄青年会議所が中心となって40年以上継続している、冬の新庄を楽しむイベント。自衛隊の協力で作り上げる巨大雪像のほか、御祭燈や楽しい企画で老若男女が楽しめます。近年は、冬の味覚を集めた新庄食楽市場も開催されています。新庄城址(最上公園)市立図書館●最上広域市町村圏事務組合●市民文化会館●●❹あじさい園●保健センター●新庄警察署●❾雪の里情報館●●戸沢神社●護国神社●●新庄天満宮●ふるさと歴史センター市民プラザ●北本町商店街鴨とり源五郎通り南本町商店街かわうそど狐通り風流亭跡●中央通り商店街●←酒田←鮭川こぶとり爺さま通り七所明神社宮内老人福祉センター新庄中学校指首野川中の川国道458号かわうそと狐 狐にだまされたかわうそが、その仇を討とうと、寒い夜に川の氷の穴に尻尾をたらしていれば雑魚がたくさん取れると狐に教える。その通りにした狐は、尻尾が凍って抜けなくなり村人に捕まってしまった。こぶとり爺様 ほっぺたにこぶのある爺様が、上手な踊りで天狗からこぶを取ってもらった。それを聞いた隣の強欲な爺様が、そのまねをしたが、踊りが下手だったため、こぶをもう一個付けられた。N

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