しんじょう市議会だより No.131
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10H28.2.10常任委員会視察報告行政視察報告総務文教常任委員会委員長  髙橋 富美子 当常任委員会は、10月27~28日に秋田県男鹿市及び由利本荘市に視察に行ってまいりました。 男鹿市においては、少子化などの理由から、地域の連帯感、共同・共助の意識が希薄となりつつある中で、社会情勢の変化や安全・安心な暮らしに適応できる地域コミュニティと自主防災組織を再構築する必要があるとして町内会交付金事業を施行したとのことでした。交付金は「自主防災活動事業」をはじめとする「地域コミュニティ支援交付金」と、「行政協力事務交付金」とで構成されており、事業が施行されたことにより現在147町内のうち138地区で自主防災組織を立ち上げるなど活発な活動を展開しています。本市の自主防災組織率は40%弱、少子高齢化、地域の連帯感が希薄になりつつある今、市民にとっての安心・安全とは何かを一人ひとりが向き合う時ではないでしょうか。 秋田県は全国学力テストにおいて、ここ数年常にトップの成績をあげて1.視察日程   平成27年10月27日(火)      ~28日(水)2.調査事項(視察先) ①子育て支援の充実と定住促進策について(京都府 南丹市) ②地方議員研究会セミナー「地域活性化・地域の課題解決」   永田潤子大阪市立大学教授による講義を受講(京都府 京都市)3.参加議員(議席順)   小関  淳(代表)  遠藤 敏信  奥山 省三  ■所  感 京都府のほぼ中央に位置する南丹市は、4町が合併し平成18年に誕生した。 その南丹市でも、全国的な地方の現状と同様、人口の減少が続いている。平成25年に「南丹市定住促進行動計画推進本部」を立ち上げ、「定住促進アクションプラン」を作成、分野を超えた施策を積極的に展開している。 南丹市には独自の子育て支援助成制度が多数ある。例えば「子宝祝金」。出産時に5万円、「入学祝金」として小学校で3万円、中学校で4万円の助成。「子育て支援医療費助成制度」は高校卒業時までなど。助成金などの多寡だけが、移住・定住促進の要素であると主張するつもりはないが、住みたいまちを選び、その地で家庭を築き、子どもを産み育て、穏やかに暮らしていくためには、明確な「住む理由」が必要である。地域特性を活かし「消滅都市」回避に向け、危機感と覚悟を持って独自の施策を市全体で進めていると感じた。そのためにも「安心して、このまちで暮らして下さい」という行政側の未来を見据えた姿勢や方向性が、定住する住民にとってどれだけ「住みよさ」に繋がるかを、しっかり認識しながら定住策を進める必要がある、と思った。総務文教常任委員会穆 清 会おり、学力向上のために、学校・地域ではどのような取り組みをされているのか由利本荘市を訪れました。西目小学校の授業を参観し、その中で取り組みの一つに授業スタイルの構築による授業改善と指導の充実がありました。板書の工夫による授業スタイルは全て統一されており、子どもたちの挙手や意見の発表の仕方などルールに従って学習に取り組んでいる様子が伺えました。視察をとおし生活のリズムを整え、挨拶を交わしながら地域の中で伸び伸びと暮らしていることも、学力向上の要因ではないかと実感したところです。

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