20170210-135
9/12

9H29.2.10のまちづくりについて調査・研究することによりキャリア教育にもつながっています。 今回の視察を通し、本市における将来的な施設のあり方や、若者の地元回帰率向上に向けさらなる取り組みが必要と実感いたしました。 当常任委員会は、10月11日~12日にかけて岩手県紫波町の「オガールプロジェクトの取組み」と遠野市において実施している「オフキャンパス事業の取組み」について視察を行いました。 紫波町はJR盛岡駅から電車で20分ほど南にある紫波中央駅前の町で人口は3万4千人弱であります。地方消滅を危惧し未来を自分たち自身の手で変えるために、紫波町の人々が生き残りをかけた計画がオガールプロジェクトです。10年間未開発のまま放置されていた約10ヘクタールの町有地を活用し、補助金に頼らない公民連携(PPP)という手法で取り組み、官民の複合施設や運動施設、公共施設、宿泊施設などを整備し、現在では年間94万人もの人が訪れる魅力的な町へと一変させました。 また、遠野市で実施している遠野オフキャンパス事業は、遠野のまちなか再生を目指して地元の高校生と連携し、地域住民と自治体が中心市街地の空き店舗を利活用検討の場として活用し実施している協働事業であります。高校生が地域に出て遠野総務文教常任委員会常任委員会視察報告視察日程 平成28年11月14日(月)〜16日(水)1. 調査事項(視察先)① 寄付型クラウドファンティングについて(山口県山口市)② 松蔭先生のことば朗読など郷土の歴史を活かした教育(山口県萩市)③ 道の駅視察(山口県)2. 視察参加議員(議席順) 山科正仁  佐藤卓也  小野周一(代表) 高橋富美子  下山准一3. 所 感 山口県山口市では、市内外の人々から『共感』を得られ、地域の活性化や地域課題の解決に向け、事業資金を応援する「山口市ふるさと創生推進事業補助金」を創設しました。この制度は、基本の補助金に加え、ふるさと納税制度を組み入れた寄付型クラウドファンディングによって集まった寄付金を、寄付者の意思を反映した応援補助金を交付する仕組みです。ふるさと納税自体の意味が失われつつある中で、返礼品にとらわれず純粋に寄付するという本来の姿が見える仕組みといえます。新庄市においても、「新庄まつり」や「伝統工芸の育成」等に取り入れ、新たなふるさと納税の仕組みと考えられると感じました。 山口県萩市立明倫小学校は、教育の基底として、成徳達材・進取の気風・松蔭先生の教育精神の尊重(松蔭教学)があります。松蔭教学の特徴的な「松陰先生のことばの朗唱」は、大きな口をあけ、正しい身なり、正しい姿勢で行い、6年間の各学級学期で、卒業するまでに18文を朗唱します。全国的にも力を注いでいるキャリア教育の推進を、新庄市においても次代を担う子供達に、ふるさとの先人や偉人、豊かな自然、そして伝統的な文化や産業を学んでいただく機会を増やし、誇りに思える市にしていかなければならないと再確認しました。市民・公明クラブ行政視察報告

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 9

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です