201210
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4 新庄市では、ベンジャミン・イーペルさんとクリスティン・オサニさんの二人の外国語指導助手(ALT)が配置され、二年目に入りました。 新庄市の学校での国際理解教育は、平成六年に新庄小学校に、アメリカのリーウッド小学校の児童らが来校したときからスタートしたといえます。以来、平成十三年度から四年間のALT配置、十九年度から三年間の升形小学校を拠点校とした英語活動等国際理解活動推進事業の実施、さらに、同じ時期にコロラド州立大学の交流学生と、市内小中学校の子どもたちが交流を図ったこと(平成二十二年まで)なども大きな役割を果たしました。 平成二十三年度から実施された小学校の新指導要領では、小学校五年、六年に英語活動が加わり、「授業の実施にあたっては、ネイ ALTであるベンジャミン先生に協力してもらう外国語活動の効果は、素晴らしいものがあります。具体的な効果を、以下の三つにまとめてみました。●ALTが参加する授業を重ねることで、児童はネイティブの英語に慣れ親しみつつあり、授業中など自然に英語を発する姿が多く見られるようになりました。●遊び時間にも子どもたちと積極的に触れ合い、児童を生きた英語に触れさせることができ、英語に対する興味、関心を高めることができています。●ALTとの触れ合いを通して、児童は外国や日本の文化・習慣などに目を向け、興味、関心を高めています。 そして、何より「ベン」は人柄がよく、さまざまなことに積極的に関わってくれます。日本語が上手で、授業の打ち合わせがスムーズにできることも、より外国語活動の効果を高めています。 このような制度が利用できることに感謝しつつ、外国語活動の充実を目指していきたいと考えます。 初めて日本に来るときはすごく不安だったのを思い出します。私はあまり日本語がわからないし、英語を教えた経験がなかったからです。でも、新庄に来て一年過ごして本当にすばらしいと思いました。先生も生徒たちもとても優しくて、英語のことを楽しくよく学んでいました。ALTの仕事の一番好きなことは、先生や生徒との触れ合いです。廊下で生徒は私に英語であいさつをしてくれます。小中学校の先生はいつも新しい英語の活動を考えて、授業はどんどん楽しくなります。だから、生徒は楽しくたくさん勉強しています。生徒は、私の英語がはじめわかりませんでしたが、今は先生の通訳がほとんど要りません。中学生はたいてい英語を話すのが恥ずかしいと思うようですが、私は生徒がどんどん英語を話してくれると、とても嬉しくなります。これまで新庄で過ごして、ALTの仕事も新庄の人たちも大好きになりました。これからもっとたくさんの経験をして、知らないことを覚えて、新しい友達を増やして交流を広げたいと思います。 去年ぼくの家族が新庄に来て泊まりました。家族はみんな口をそろえて「英語は通じなくても、心が通じた。新庄が大好きになった」と言います。私は、英語の授業を通して、アメリカと日本の交流のこと、心の交流のことを大切にしたい。だからこれからもっと頑張ります。いつでも誰でも英語が話したい人は、私に来て一緒に英語を話しましょう。Benjamin Epel 「一緒に英語を話そう」ベンジャミン・イーペルさん 第1章国際理解教育の推進 新庄市では、ベンジャミン・イーペルさんとクリスティン・オサニさんの二人の外国語指導助手(ALT)が配置され、二年目にBenjamin Epelベンジャミン・イーペルさん日新小学校より「ALT活用の効果」 日新小学校教諭 後藤信弥さん▲日新小学校で授業を行うベンジャミンさん

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