2013koho07
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4 中核工業団地に立地する食品容器総合メーカーの株式会社ヨコタ東北では、「ごみ減量とリサイクルにどのように対応し、貢献できるか」という課題に取り組み、研究を重ねてきました。そして、多種類の素材を混合して用いる技術開発に成功し、トレー表層部のフィルムを剥がすことにより、リサイクルのための洗浄が不要となる「P&Pリ・リパック」の開発に成功しました。 またそのころ、障がい者の自立支援が社会的に重要な課題となっていましたが、市内の福祉施設では景気の低迷により受注業務が減少するという悩みを抱えていました。 こうした背景から、リサイクル過程の作業に障がい者が参加するという現在の「トレーリサイクル新庄方式」が誕生したのです。 新庄方式の大きな目的はそれまで焼却ごみとして処分されていた使用済みトレーを回収し、再生原料として活用することで資源の地域循環を行い、環境保全に貢献することです。 さらにもう一つの目的は障がい者の就労機会の拡大を図り、環境保全という重要な課題への参加により、誇りを持った社会の一員になってもらうこと、そして収入を確保し、自立に向けて一歩ずつ前進することにあります。 この環境と福祉に配慮したリサイクルシステムである「新庄方式」は、三重、神奈川、愛知の各県や東京都江東区などに広がりを見せ、各地の事情に合わせた多様な方式で普及しています。 山形航空電子株式会社では、平成十一年十一月にISO14001の認証を取得し、次のステップとして、「ゼロエミッション(産業活動による自然界への排泄物をゼロにする仕組み)」に取り組んでいます。 具体的には、社内に環境管理委員会を組織して、分科会とゼロエミッション推進チームを設置し、各セクションに分別用の棚を配置し、工場内の産業廃棄物削減活動を行っています。そのほか、金属の百%リサイクルや廃プラスチック、紙類のリサイクルに努めており、現在は九十九.五%のリサイクル率を達成しています。 そのほか、メモ類などの雑ざつ紙がみ類をリサイクルに回すためのごみ箱チェックの運動などにも取り組んでいます。 この取り組みが認められ、平成十四年には山形県環境保全推進賞とリデュース・リユース・リサイクル(3R)推進功労者などの表彰を受賞しています。 今後も社会の一員として、環境に優しい活力のある企業活動を通し、循環型社会の実現に貢献していきたいと考えています。山形航空電子総務部主任 中鉢 寿広さん中鉢さんには新庄市環境アドバイザーとして、市役所における環境改善に向けたアドバイスなどの協力を頂いています。事業所の取り組み〜ごみの減量化〜ごみ袋有料化地域で広げるリサイクルの輪拡大中現在希望により実施している町内ごみステーションからの回収(月1回)を拡大しています。取り組みに参加したい町内会がありましたら、環境課までご連絡ください。リユースReuse〜繰り返し使う〜リデュースReduse〜減らす〜 地球にいいことトレーリサイクル新庄方式トレーリサイクル新庄方式まちをして

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