2014koho01
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13広報 昨年、中核工業団地の企業に大きな動きがありました。1つは山形東亜DKK㈱の親会社(東亜ディーケーケー㈱/東京都新宿区)が、10月31日に東京証券取引所の一部に上場したこと。環境分野の計測・分析機器で国内トップシェアを誇る東亜ディーケーケーグループの製造拠点である同社は大変注目されています。 また、㈱マスコエンジニアリングは、トヨタ自動車東日本㈱(宮城県大衡村)へ直接部品を納める1次サプライヤーの第1号となり、11月よりハイブリッド乗用車「アクア」のエンジン部品納入を開始しました。 いずれも、地域への波及効果が期待されています。 UP!企業ZOOMMズームアップいきいき仕事人! トヨタグループは、東北を中京・九州に続く第三の拠点と位置づけ、東北での部品調達を8割に増やす目標を掲げています。平成24年7月のトヨタ自動車東日本㈱の発足後、初の契約相手に当社が選ばれたもので、大変光栄に思っています。後から伺った話では、当社の技術的な提案だけでなく、むしろ工場内での日常の生産改善や仕事に取り組む姿勢が高く評価されて、契約締結に至ったとのことでした。 リーマンショック以降、全社員一丸となって地道な改善活動に取り組んで苦境を乗り切ったわけですが、これは全社員が新庄最上地域の出身者であることと無関係ではありません。この地域の人が持つ優秀さをもっとこの地域の人は理解し、自信を持って良いと思います。 今後の納入実績により、さらに取引が拡大される可能性に期待しています。他のトヨタ1次サプライヤーや新庄最上の企業との新たな取引も、積極的に展開していく考えです。※写真左から星川業務課長、秋保取締役㈱マスコエンジニアリング山形工場取締役 秋保 正喜さん 業務課長 星川 憲雄さんCompany File № ㈱マスコエンジニアリング山形工場 昭和58年、㈱増田製作所など6社が共同で設立した㈱東京プレス技術センターが前身。平成3年に中核工業団地進出。平成22年に分社化して㈱マスコエンジニアリングを設立、現在に至る。高度なプレス加工技術を駆使し、各種自動車部品等を製造。東京都江東区に本社。従業員137名 東証一部上場はグループ全体の悲願でした。社会的な責任もより重くなりましたので、社員はこれまで以上に高い意識を持つ必要があります。 一部上場実現の背景に、以前から全グループ的に取り組んでいた「ワンランクアップ運動」という改善活動があります。グループ全体の製造量の過半を担っている当社では、主に物と伝票の流れの改善を行いました。大幅に何かを変えたのではなく、普段の積み重ねが現れた結果と認識しています。当社の社員は、親会社からの出向者が3人だけでほぼ全員が新庄・最上の出身。何事にも取り組みがまじめで一生懸命です。 環境分野の製品だけでなく、今後は新分野へも展開を図りたいと考えています。例えば新庄独自の取り組みとして、岩手大学との連携で乳牛の体内環境(pH)を測って病気予防に役立てる研究をしています。商品化は簡単ではありませんが、成果が出れば何より社員の士気が高まるので、継続して取り組んでいきます。㈱山形東亜DKK代表取締役 沖田 安生さんCompany File № ❷山形東亜DKK株式会社 山形ディーケーケー㈱として平成2年に中核工業団地に設立。平成4年操業。平成19年に現社名に変更。水質、大気等の各種計測・分析機器を開発から製造まで一貫生産。業界内で例が無いインターネット直販をいち早く実施するなど先進的な取り組みが光る。従業員113名新春特別企画01

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