2014koho01
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髙橋欣也氏新庄市振興計画審議会会長山尾順紀新庄市長新春対談これからも新庄らしくあるために3広報■すばらしい「お役所仕事」を会長 今の振興計画は、行政中心で計画案を作るのを改め、各分野の民間委員を交えて作りました。協働によるまちづくりにもつながるものと期待しています。市長 そうですね。住民ニーズの幅が広がり、行政だけでは対応が難しくなりました。市民と行政の役割を明確にしてそれぞれが行動する、目指すべきはそこだろうと思います。私は「まちはだれのものなのか」といつも職員に言っています。もちろん市民のものですが、市民の皆さんにいかにまちづくりに参画していただくかを考え、サポートするのも行政の重要な役割と思っています。会長 ひとつ提案なのですが、年度初めに写真入りの職員紹介を発行するのはいかがでしょう。市職員のレベルアップもあり、これまであった市役所との「壁」もどんどんガラス張りになってきました。その流れをさらに進めるために、「職員の顔が見える」のは大切なことと思うのです。困ったときに相談しやすい、そんな職員を一人でも増やすことです。その意味では、地域担当制は非常に良いと思いました。区長をしているといろいろな相談がありますが、地域担当職員に聞けば担当部署との相談がスムーズに進みます。市長 地域担当制は、特に災害や福祉分野での効果を狙ったもので、東日本大震災の折、情報のやりとりで大きな効果があったと思います。区長訪問を定期化するなど、さらに検討したいと思っています。会長 まずは電話一本でもいいと思います。困ったことないですか、と。これからは、市民、区長、議員、そして行政職員、それぞれの役割を考えて、協働のまちづくりを進めないと。そのためにも顔が見えることは大切でしょう。そして責任をもって対応すれば、悪いイメージで使われがちな「お役所仕事」という言葉も、逆に良い意味で使われるようになるかもしれませんよ。■違う視点から見ること会長 東洋経済新報社による、住みよさランキングというのがありますが、新庄市は、北海道東北ブロックで昨年第五位でした。これについてどうお感じになりますか。市長 人口規模に対するインフラ整備状況、新幹線も通っていることなどが評価されたものでしょう。しかし、雪の問題で額面通りに我々がこれまで経験しなかった急激な人口減少。高齢化、高度情報化、国際化社会の到来も、一昔前までは実感できなかったことです。こうした時代の流れに対応しつつ、これからも新庄が新庄らしくあるためには何が大切なのか。市振興計画審議会会長の高橋欣也氏と市長が対談を行いました。▲中央の書は当市が生んだ人間国宝、奥山峰石氏によるものです01

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