2014koho01
5/20

5広報部補助することはできないにしても、何とか改善できないものでしょうか。市長 これは相当知恵を出さなければいけない問題と思います。まつり委員会で課題整理し、何が本当に必要なのか調べることがまずは大切と考えています。各若連(町内)の状況が違い、これまで踏み込めなかったところですが、調査はすでに始めています。アイデアとして、有料観覧席を増やして、収益が増えた分を若連に還元する方法も考えられます。発売と同時に売り切れる状況も改善されますし。会長 得られた収益を制作現場に還元するのがポイント。歴史ある古い若連は作り手不足に悩みながらも、良い山車を作りたい一心で頑張っています。実現できればありがたいと思います。■広域的な取り組みとディスティネーションキャンペーン会長 ところで、合併はうまくいきませんでしたが、広域的な連携はどうなのでしょうか。例えば同じような施設を八市町村がそれぞれ作ったら中途半端になり、共倒れするかもしれません。合併しなくても、役割分担するなどの広域的発想が必要ではないでしょうか。市長 最上地域として取り組むことで効果が期待できることは確かにあります。観光部門ではその取り組みがすでに始まっています。新庄まつりの宿泊場所に郡内温泉宿が使われることが多くなりましたし、八市町村で同じデザインの大型ピーアール看板を設置する計画も進んでいます。郡内に人が多く来れば、新庄への経済的メリットも確実にありますから。会長 合併は難しくても、連携であればすぐにでもできますね。市長 人口が減少するなかで、互いに協力しあうという意識が強まったのかもしれません。また今年は、デスティネーションキャンペーン(県内自治体とJRによる大型観光キャンペーン)の年。去年広域的にプレイベントをやったことで、一緒に取り組む姿勢が明確になりました。会長 デスティネーションとは「目的地」の意味ですが、まずは新庄を選んでいただくことが重要です。そして市民はおもてなしの精神で迎える。「ここに来たらこれだけは食べて帰ってね」などの共通認識も大切でしょう。本当に良いものなら、お客さん自ら全国発信してくれます。市長 キャンペーンは新庄・最上が目玉。なにせ、キャラクターの「きてけろくん」の目玉の位置が新庄ですから。会長 地図上で、最上は山形県の脳の位置とも言われますね。良い知恵をもっと出していきたいものです。■新しい化学反応を会長 最近あまり元気がなかった商店会連合会に動きがありました。青年会議所やNPOとの連携から、新しい発想が生まれた結果と思います。市長 昨年十一月のかむてん交流フェスタですね。会長 ときに相手を変えながら連携することで新しい化学反応が生まれます。まちを良くしたい団体は数多くあって、それらをいかに組み合わせるか。そんな「出番づくり」を行政には進めていただきたいですね。特に、異業種の組み合わせは新鮮でおもしろいのでは。冒頭お話した振興計画策定委員会はその先駆けとしても興味深いものでした。市長 商店会連合会の会長(高橋隆一氏/高橋履物店代表取締役)もフットワーク軽くがんばっているようですしね。会長 フット関係のお仕事ですからね(笑)。市長 私もフットワーク軽く、新庄を元気にするために汗を流していきます。会長 元気にするのは大賛成です。市民の一人として私もがんばります。いろいろな方向から新庄を見ることが大切。新庄市振興計画審議会会長髙橋 欣也氏青年会議所理事長や、地区・県のPTA会長などを歴任し、平成16年度に市振興計画審議委員、平成20年度に会長就任。大正町の区長としてもご活躍中です。㈲タカハシスポーツ専務取締役。01

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 5

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です