2014koho02
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4月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月3月2月1月12月11月5月6月7月前期(1学期)1学期2学期3学期年末年始夏休み2学期制3学期制後期(2学期)秋休み8月9月10月終終終テテテテテテテテテ始始始始始終終▼▼▼■ 二学期制と三学期制 学校教育に関し、国は、平成十四年度ごろから、「ゆとり教育」を推進する方向性を示しました。これを受け、時間的・精神的に十分なゆとりを確保することで、子どもたちがしっかり学び、落ち着いた生活ができるよう、多くの自治体で、二学期制が導入されてきました。 それまでの三学期制は、夏休み前に終業式を行って一学期を終えますが、二学期制は九月末までは一学期で、秋休みを挟んで十月から二学期が始まります(表1)。 市内の小中学校は、平成十七年度から二学期制に移行しました。移行後も、二学期制の意義やメリットを十分踏まえ、効果を高める工夫を重ねて今に至っており、今年度で九年目を迎えています。■ 二学期制導入による効果 時間・精神的なゆとりが確保されたことで、特に小学校では、教員と子どもたちがより密接に関わり合うことができ(表2)、また学習面での子どもの負担(テストの回数、短期間で知識を詰め込む必要性など)が軽減されるなどの効果が認められました。しかしその一方で、不都合も生じました。例えば、中体連(中学校体育連盟)の大会日程など、三学期制を基準とするものが残っている状況で二学期制を採用したため、複雑な運営となっているのが実情です。そのため、通知表がその学期末ではなく、次の学期のはじめに配布されるなど、分かりにくいという声もありました。これを受けた市内小・中学校校長会は、平成二十二年度、二学期制の検証を行うよう教育委員会に要望し、検証が行われました。この時は、二学期制のメリットやデメリットを判断するにはもう少し時間が必要との考えから、保護者の意向調査を行いながら、検証を重ねていくとの結論になりました。■ 学習指導要領の改訂 その一方で国は、平成二十三年度に学習指導要領の改訂を行いました。学習指導要領とは、小・中学校、高等学校などの各学校において、教科ごとに教えるべき内容を規定するものです。 この改訂では、必要な授業時数を増やすなど、これまで進められてきた「ゆとり教育」からの転換が図られています。そのほかにも、新しい時代に対応するための教育制度の改革が矢継ぎ早にでました。こうし 市内の小中学校は3学期制     に変わります«平成27年度完全移行»10表1 2学期制と3学期制の比較(一般的な中学校の例。小学校は学校により異なります)〈凡例〉 始 始業式 終 終業式 テ テスト■2学期制で子どもとふれあう時間が確保できたか(教員への問い)中学校小学校中学校小学校❶40%❶23%❷60%❷52%❸8%❸17%❶37%❶9%❷50%❷50%❸13%❸41%■教員と子どものふれ合いができているか(保護者への問い)表2 教員と子どもとのふれ合いに関する問いへの回答(学期制検討のためのアンケート結果より)〈凡例〉 ❶そう思う ❷どちらともいえない ❸そう思わない

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