2014koho03
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■ 教員と保護者の アンケート結果から 『子どもとふれ合う時間の確保』に関する、教員と保護者それぞれの回答割合については、先月号でグラフを掲載しました。「増えた」と「どちらともいえない」の、どちらかといえば増えているとの回答が多いように捉えられますが、教員の回答からは課題も見えてきます。小学校では、「二学期制により、ふれ合う時間が増加した」と四割近くの教員が回答しているのに対し、中学校では、それほど多くありません。これは、部活動の各種大会や、進学に向けた指導、評価などに対応する必要がある中学校は、二学期制では対応が難しい場面があることが原因と考えられます。このことは、右下のグラフの問いにも表れています。 進路指導の観点から、学期の途中でも、成績状況などを保護者に知らせる必要性があり、何かしらの工夫を各学校が行っており、それを考慮すると従前の三学期制と大差ない状況です。また、二学期当初に一学期の通知表を配布するなど、学校運営も複雑化していることから、特に中学校では、二学期制の良さが生かしにくい現状にあると考えられます。 次に、保護者対象のアンケート結果を見てみます。 『通知表の配付の回数』については、小中学校の保護者ともに「適切である」という回答が半数程度ありました。ただ、子どもの進路判断が近づくにつれ、成績状況や学校生活などの情報がもっと欲しいという声も出てきます。また、『二学期制ならではの特色ある教育活動が行えているか』という問いに対して、「そう思う」保護者と、「どちらでもない」と「そう思わない」保護者が半々である結果からは、保護者は、二学期制の良さをそれほど実感していないと見ることができます。2学期制から新たな3学期制へ     小学校中学校小学校中学校❶53%❶38%❷24%❸38%❸12%❷20%❶68%❶13%❷39%❸48%❷39%❸8%Q:2学期制は多面的に評価し、指導できるQ:2学期制は、スポーツ文化行事には影響しない«平成27年度までに完全実施»先月号で、2学期制の良さや課題をお知らせしましたが、新たな学期制を考えるために行った教員や保護者を対象にしたアンケート調査結果について、もう少し詳しく紹介しながら、新たな3学期制についてお知らせします。    (グラフ凡例 ❶そう思う ❷どちらともいえない ❸そう思わない)〈教員アンケートより〉市内小中学校の移行予定■来年度から3学期制の学校 ◦沼田小 ◦日新小 ◦北辰小 ◦本合海小 ◦升形小 ◦新庄中 ◦明倫中 ◦日新中◦萩野中 ◦八向中■27年度から3学期制の学校◦新庄小◦萩野小 ◦泉田小 ◦昭和小(◦の3校は萩野学園開校から実施となります)8教員アンケートQ:①2学期制で特色ある教育活動を行っているQ:②学校行事は3学期制と比べてやりやすいQ:③2学期制が変わると不安や戸惑いがあるQ:④2学期制でのテスト回数や時期は適切であるQ:⑤今後も2学期制を継続した方が良い小学校中学校小学校中学校小学校中学校小学校中学校小学校中学校❶47%❷49%❸4%❸28%❷57%❶15%❶48%❷38%❸12%❸43%❷48%❶9%❶52%❷24%❸24%❸48%❷33%❶19%❶66%❷29%❸5%❸37%❷31%❶32%❶59%❷27%❸14%❸43%❷41%❶16%

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