2014koho09
4/20

1心の教育の充実 心の教育は、最重要課題と位置づけ、取り組んでいます。「いのち」を大切に思う心の教育について、各小・中学校で取り組みを進めていますが、例えば、豊かな心を育むための道徳教育の充実を図ったり、毎月「いのちの日」を設定したり、年間で「いのちの授業」を実施したりするなど、各校で工夫しながら、特色ある教育活動を行っています。2小中一貫教育の推進 義務教育の小学校6年、中学校3年というのは、昭和22年の学校教育法により制度化され、以降半世紀以上にわたり親しまれてきました。しかし、生活の質の向上、教育環境の改善、情報社会の進展などに伴い、児童生徒の心身の発育が昭和20年代と比べて2年以上早まっていると言われています。そして、中学校へ入学した時に学習や学校生活への不適応を起こす「中1ギャップ」という現象が生じ、不登校の増加につながっています。また、これまで主に地域での活動や遊びの中で培われた社会性の発達の遅れも明らかになっており、その解決の方策として、9年間一貫した教育理念や指導観に基づく教育が必要との認識が生まれました。当市では、平成17年の長期教育プランに基づき、小中連携教育を進めてきましたが、平成22年4月に「新庄市小中一貫教育基本方針」を定め、小中一貫教育の推進県内初の施設一体型小中一貫教育校開校準備が進んでいます! 市は、学校教育のあるべき姿として、「生きる力と夢を育む学校教育」を掲げ、その目標達成に向けた各種事業を展開しています。 今月は、そうした取り組みの一部を紹介していきます。  教育力人学びあえるまち生きる力と夢を育む校章決定! 市が推進する小中一貫教育に関する事業の一つとして、施設一体型萩野地区小中一貫教育校の設置があります。少子化の進展や萩野中学校の改築問題などをきっかけに、萩野地区内の3つの小学校を統合し、さらに中学校と合体した県内初の施設一体型小中一貫教育校が来春誕生します。平成22~23年度に基本計画を策定し、具体的な実施計画を平成24年度から3ヵ年で進めており、校舎の建築もかなり進んでいます。 建物は3階建てで、校舎棟は小中9学年を4-3-2(小1~小4-小5~中1-中2・中3)のブロックで配置し、8、9学年の教科教室の新設、200名以上が一緒に利用できるランチルーム、体育館棟は大小2つの体育館、武道教科に対応する柔道場、衛生や防犯に配慮した屋上プールなどの特徴を持っています。また、学童保育所を併設し、放課後児童対策にも力を入れています。校名は「萩野学園」に、また校章デザインも決定し、現在は校歌を作成中です。関心が高かった制服やジャージは早くから決定しており、既に、中学1年生には前倒しで十分満足のいくものとして着用してもらっています。 施設一体型小中一貫教育校は、全国100校以上で取り組みが行われています。正式な学校として制度化すべく、来年度の国会で審議される予定となっていますが、それに先駆けての開校となる見込みです。萩野学園については、今後の広報紙でさらに紹介していきます。▲中学生による小学生への読み聞かせ(新庄小学校)4

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 4

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です