2014koho11
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10■全国的に進む小中一貫教育 少子化や地域のつながりが弱くなったことなどを背景に、児童生徒の人間関係が固定化しやすい現在、小学校から中学校への環境変化になじめずに、不登校などの問題につながるケース、いわゆる中一ギャップが表面化し、その解決に向けた取り組みが全国で行われています。その一つとして始まった小中一貫教育は、来年度の国会で義務教育学校制度(仮称)としてその審議が予定されるなど、有用性と必要性を認める声が全国的に高まっています。 当市では、「いのち輝く新庄もみの木プラン21(平成17年3月策定)」、「新庄市小中一貫教育基本方針(平成22年4月策定)」に基づき、全中学校区で小中一貫教育を進めています。■各中学校区での取り組み 市では、「学ぶ意欲を高め、夢や希望に向かって努力する子どもの育成」や「『ふるさと新庄』を愛し、誇りに思う子どもの育成」を掲げ、市内5つの中学校区で、それぞれの特色を生かした小中一貫教育に取り組んでいます。具体的には、小中合同でのごみ拾いなどの奉仕活動やあいさつ運動、中学生による小学生への読み聞かせや合同合唱、小中学生が一堂に会して自分の夢を語り合う交流などを行っています。ほかにも、中学校教員が小学校に出向いて専門性を生かした授業を実施したり、同じ中学校区の小学生が合同で授業を受けるなど、多様な取り組みを行っています。特に、学校教育の基盤となる授業づくりについては、小中の教員が授業研究会を核に「9年間で子どもを育てる」という視点にたった授業改善に取り組んでおり、今年度と来年度は、明倫中学校区の沼田小学校、北辰小学校、明倫中学校の3校に委嘱して、小中一貫教育実践研究を進めています。■地域との相互連携 地域との相互連携にもとづく小中一貫教育の推進を目的に、昨年度から、各中学校区に小中一貫教育推進協議会を設置し、地区やPTAの代表などから意見を頂いています。また、市全体の小中一貫教育の推進方針や課題解決に関すること、学校と家庭・地域の連携に関することなどを検討する、「新庄市小中一貫教育推進協議会」も開催しています。■萩野学園開校に向けて□小小交流について 「萩野学園」開校にあたり、萩野、小中一貫教育の実施状況と、来年4月に開校が迫った県内初の施設一体型の小中一貫教育校、萩野学園の関連情報について詳しくお知らせします。新庄市の   教育小中一貫◀萩野・泉田・昭和小学校合同の宿泊体験学習

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