2014koho11
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■市の6次産業化の取り組み 6次産業化に向けた取り組みには、さまざまな立場の人々の情報交換や連携が非常に重要です。 農業者の作物に関する知識、商工業者による素材を生かすノウハウ、そして、流通販売業者が持つ販売手法や販路。それぞれの専門性を生かして効果的に連携することをめざし、市では今月6次産業化推進協議会を立ち上げました。 この協議会は、市内農業協同組合や商工会議所、観光物産関連組織、産直組織、料飲業関係組織により構成されています。情報交換はもちろんですが、専門的な助言や的確な支援の体制を整えること、そして、新たな販路の開拓なども目的としています。 また、10月1日には、6次産業化推進を担当する地域おこし協力隊員を委嘱し、外から見た新庄の魅力という視点を大いに生かした活動を行うことにしています(左下のコラムで隊員を紹介しています)。 このほか、昨年から開催している、6次産業化のノウハウを学ぶ各種セミナーも継続中です。6次産業化に取り組みたい、興味があるという皆さん、ぜひお気軽にご相談ください。 そして、イベントなどを通し、多くの市民の皆さんにこれまで以上に地元産の良さを、お知らせしたいと考えています。地元ならではの新鮮・安心な食材をぜひご注目下さい。◎農林課農林振興室☎内線262みんなで取り組む6次産業化地産地消の推進商工業者による地元農産品の積極活用 会社として「地産地消」を進めており、フレンチレストランでも宴席料理でも心がけています。私の担当はスイーツです。デザート用の果物、特にベリー系は冷凍輸入が主でしたが、地場産を使えば、生食の良さを伝えることができ、お客さんとの距離も、より近くなる感じがします。生は香りが違います。昨年から「最上ラズベリー会(箱山智浩代表。昨年9月の市報でも紹介)」との連携が始まりました。生産者との交流を通して、ラズベリーに関するさまざまな発見があって興味が増し、スイーツ作りにも一層熱が入っています。 この地域の地産地消の認識は、まだまだ弱いと思います。地域の食材を地域の人に食べてもらうことはごく自然なことですし、事業としてもいろいろとメリットがあると思います。何より、料理人と生産者の本気の会話からより良い提案が生まれるのがすごくいい。また、これまで知らなかった生産現場ならではの情報を調理に生かせますし、そのことを料理を提供するお客さんに紹介することで話題も広がります。現場ならではの話、生産者も誰かに教えたいと思っているんですよ。 今後も『人と食をつなぐ地産地消ホテル』をスローガンにがんばります。将来は、「ベリーツアー 畑のレシピ」などと題し、農業体験と宿泊のパックを企画したいと思っています。 最上ラズベリー会は、ベリー類の生産、販売、特産品開発などを行い、県内や首都圏の飲食店などに直接販売しています。今年は新たに、女性生産者によるサークル活動を始めており、10月15日には、昭和小学校児童を対象に、収穫体験学習交流会を行いました。阿部洋司さん新庄ニューグランドホテル4食生産加工販売

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