2014koho11
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農家の6次産業化農家が手がける生産から販売まで 父の後継ぎとして、稲作を中心に約13ヘクタールを耕作しています。幻の品種と言われる「さわのはな」の栽培を通し、水田トラストとして直接消費者と触れ合う機会も多くあります。平成25年に農水省の6次産業化地産地消法にもとづく事業計画を作り、「地元産の在来種米『さわのはな』を原料とする米粉めんの開発と販売」事業を始めました。この理由は、めんが好きで、小麦とは違う 食感のめんを作り、消費が減少していると言われる米の可能性を広げたかったため。米ならではの味と食感を楽しんで欲しいと思います。小麦と違い、アレルギーの心配もありません。 開発のため、めんの加工会社の紹介を受けて契約し、飲食店や家庭向け直販など、販路は自分で開拓することにしています。イベントなどでの出店を通し、お客さんとの対話が楽しく、かつ、ためになると感じています。人とのつながりが相乗効果を産み、加工品以外の販促にもつながっていると感じています。農商工連携商工業者が地元の農家に栽培委託など県産大豆を使って味噌を作っていましたが、できれば新庄産をと考えていたところ、JA新庄もがみ北部営農センターを紹介され、お付き合いが始まりました。納入されている品種「里のほほえみ」は、粒ぞろい、味が良くて加工もしやすいです。味噌の加工には、豆の「割れ」や「病気」に気を使いますが、地元どうしということで信頼関係が築きやすく、問題を解決しやすいメリットもあります。この味噌を市内の学校や保育所の給食に使ってもらっていますが、小さいころから地域のものを食べ、親しんでもらいたいと願っています。市内スーパーなどで「出羽味噌」として販売もしていますが、とかく安いものに流れがちな消費者意識を変えられればと思います。〈大泉〉 新品種「里のほほえみ」の栽培に切り替えて3年経ちます。晩秋の日照不足などで最上地域には合わないと言われてきましたが、肥料の配分や種のまき方など、皆で試行錯誤を繰り返してきました。その結果、収量が確保され(反収250㎏)、今回の取引に至りました。今後も研さんを積み、質の高い大豆を作り、連携を継続したいと思っています。〈奥山〉    10月から、地域おこし協力隊として新庄市の6次産業化推進に向けた仕事に携わることになりました。少子化や都市部への人口集中による「地方消滅」への危機意識から、地域活性化の仕事をしてみたいと考えていたところ、地域おこし協力隊の存在を知って応募しました。 6次産業化は生産・加工・流通・販売のバランスが重要であり、私のこれまでのマーケティングの経験をこれに生かすことができると考えています。新庄については、わからないことばかりですので、いろいろと教えてください。〈プロフィール〉茨城県日立市出身。学生時代から東京や神奈川で暮らしており、首都圏以外に住むのは初めて。前職は外資系IT企業で営業やマーケティングの仕事に従事。農業との関わりもほとんどなかったが、ただ今野菜づくりに挑戦中。週末には、サイクリングやスカッシュで汗を流す。▲米粉100%「にゃーめん」奥山和久さん泉田二/泉田地区大豆生産組合大森寿としのり典さん地域おこし協力隊6次産業化推進担当よろしくお願いします!大泉礼二さんキッコーセン醤油醸造㈱高橋広一さん谷地小屋5広報116次産業やってます1×2×3=6!

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