2014koho12
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8 押切明弘さん(山屋) 平成24-25年度行革市民委員会長※行革市民委員の提言書全文は市ホームページhttp://www.city.shinjo.yamagata.jp/204.htmlでご覧になれます。 昨年度までの2年間、行革市民委員として市の行財政改革についてのさまざまな議論を行なってきましたが、多くの委員が関心をもっていたのが「雪対策」でした。 今後、ますます少子高齢化が進んでいくなかで、この雪対策を市と地域が一丸となって進めていかなくてはなりません。 そのために、この委員会から「雪国で暮らし続けるために」というテーマの提言書を昨年度市長に提出しました。 提言書の中では、2つの方策を示していますが、その1つは協働による雪対策の推進です。お金や人など限りある資源の中で雪対策を進めていくには、行政と市民が協力しながら、地域の課題解決力を高めていくことが必要です。 そしてもう1つが、利雪・親雪の推進です。「1人1人が何かひとつでもいいから、冬の楽しみを見つけてほしい」 山屋地区では、冬期間通行止めになる部分があるため、その環境を活用して20年ほど前からスノーモービルが盛んにおこなわれるようになりました。 私自身、毎年冬の楽しみになっていて、夜間降り積もった雪を朝見ると、普通は気が滅入るかもしれませんが、早く雪かきを終わらせて、一刻も早く走りにいきたくなってしまいます。 また、個人的には、雪の少ない地域の人を招いて、モービルやかまくら作りなどを体験してもらえるツアーをやりたいと考えています。「雪を喜んでくれる人」達と触れ合うと、私自身とても嬉しくなりますし、雪国新庄に誇りを感じます。 最後に、豪雪になってくると、どうしても目くじらを立ててしまうことが多くなってしまいますが、これからはみんなで協力しなくてはいけない状況が必ず出てくるはずです。  嫌だ嫌だでは何も解決しない以上、逆に楽しんでやるんだという気概が必要なのかもしれません。 そして、その思いや取り組みを子どもたちに伝えていくことが、新庄の将来のためには重要なことだと思っています。「新庄は雪さえなければいいところ」。この言葉を何とかしたい。朝、窓の外に降り積もった初雪を見て何だかわくわくしていた時期がありました。でも今は・・・。私たちは、この新庄で日々暮らしていくうちに、忘れてしまったことがあるのかもしれません。雪を利用し、雪に親しむ。「利雪・親雪」という言葉が良く使われていた時代がありましたが、ここ数年の豪雪とともにあまり使われることが無くなってきました。しかし、豪雪地帯新庄の雪対策を進めていくうえで、除排雪などの対策と同時に、私たち自身の雪に対するとらえ方を改めて考える必要があるのかもしれません。今月は、そんな雪を使って自分なりの楽しみや、利活用を行っている人たちを紹介します。雪国に暮らす特集利雪親雪

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