20150209
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―着任から数カ月。新庄暮らしで感じたことは?渡邊 15年間、新庄を離れていましたが、今まで知らなかった人・食・自然・文化などの魅力がまだまだたくさんありました。一度、離れたことでなおさら魅力的に感じるところが多いのかもしれませんね。大森 想像していたより都会だなと思いました。それでものんびりした雰囲気がいいですね。でもやっぱり冬は寒い。大雪が降っても動じないところは皆さん雪に慣れているなと感心しています。―新庄に来て驚いた「もの」、「こと」はありますか?渡邊 地元に残ったり戻ったりしている人が意外と多いなと。そして地元を愛し、地元の暮らしを楽しもうとしている人たちが思ったよりたくさんいることが一番の驚きでした。大森 皆さん「そば」と「ラーメン」が大好き。街に人がいなくても、お店の中は混んでいることに驚きました。それとお酒の強い人が多い気がします。―新庄のいいところは見つかりましたか?渡邊 大自然に抱かれて、受け継がれる伝統文化や想いがあることは素晴らしいこと。インフラも整備されつつある新庄は丁度いい田舎暮らしができる場所だと思います。大森 やはりお国言葉ですね。「にゃぁ」とか「じゅぅ」といった口調に癒されます。それから美味しいものがいっぱいあること。野菜は新鮮で隠れたごちそうもあり、都会からみればとても贅沢。ただ、郷土料理を食べさせてくれるお店がもっとあっても良いのではとも思います。また、除雪車が半端ないスピードで除雪していて、除雪に関する協力体制も素晴らしいですね。―逆にここを直せばもっと良くなることはありますか?渡邊 最上地域の中心としてあぐらをかいているような気がします。郡内には魅力的なものがまだまだたくさんあります。何事にも周辺地域との連携を強めて一緒に取り組んでいくべきだと感じています。大森 最上地域でのリーダーシップをさらに発揮して、山形県10 地域おこし協力隊は、総務省が行う地域活性化のための制度です。地方自治体が、地域おこしに関心のある都市圏の住民を対象に公募。委嘱を受けた隊員はその地域に移住し、地域おこしに従事します。新庄市では、現在2名の隊員が活動をしています。新庄に移住して感じたことや今後の展望について話をうかがいました。地域おこし協力隊が見た新庄の暮らし。商工観光課所属渡わた 邊なべ 歩あゆむ氏新庄生まれ新庄育ち。高校までを新庄で過ごし上京。調理師免許やナチュラルフードコーディネーターの資格取得。都内のレストランでシェフを務める。2014年7月着任。都市×田舎交流促進事業に従事。

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