20150209
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新庄の良さを何も分かってなかった少年時代――お二人は高校生まで新庄で過ごされましたが、新庄にどんな印象をもっていますか?西塚 正直に言うと、大学の時に友だちから、「新庄ってどんなところ」って聞かれて全然答えられませんでした。高校時代までの印象では、まったく新庄の良さをわかっていなかったので、答えようがなかったんですよね。庄司 私も同じです。よく同僚に新庄に行ってみたいと言われますが、東京のようなエンターテインメントがあるわけではないので、どうしたら楽しんでもらえるか考えてしまいますよね。西塚 でも案外来てくれた人は、勝手に楽しんでたりしますよね。どこで調べたのか、最上川とか鳥もつラーメンとか。庄司 もつラーメンは私も大好きです。友人が新庄に来たら必ず連れて行きます。新庄ではラーメンをお客さんへのおもてなしに使いますよね。東京に出てきてそれが特殊なことだと気づいたんですが、それだけ食文化として根付いてるわけですから、ラーメンは新庄のひとつの顔ですね。――印象に残っている新庄の風景はありますか?西塚 やっぱり雪でしょうね。雪って住む人にはやっかいなものですが、他の地域の人から見たら違うんですよ。私の娘は東京育ちですが、地吹雪の中外に出て喜んでるんですよ。「あー雪見たことない人ってこんなんでいいんだー」って思いましたね。庄司 雪もそうですが、私はやっぱり田園風景ですかね。高校時代はソフトテニス部に所属していたのですが、近くにある田んぼになぜか癒されていたような。新庄人は職人肌。だからクリエーターが多いのかも。――お二人が感じる新庄人の特徴はありますか?西塚 これは私も含めてですが、新庄の人は結構引きこもりがちですよね。冬、雪に閉ざされるというのもあって、インドア系の才能に目覚める人が多いように思います。――漫画家の冨樫義博さんや、作曲家の小林武史さんが有名ですよね。庄司 確かに、テレビ業界でも新庄人は意外と多いかもしれません。TBSの「はなまるマーケット」の作り手として活躍された先輩もいらっしゃいますし、フジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした」の演出のマッコイ斎藤さん(鮭川村出身)も高校時代は新庄に通われてましたね。4 ㈱博報堂アートディレクター西塚克之氏   私の「ふるさと新庄」 沼田町出身。新庄中学校卒業。大手広告代理店アートディレクターとしてキャラクター製作などを手掛ける。現在は、日本相撲協会の公式キャラクター「ひよの山」のプロデュースや企業広告などを担当。実家は沼田町の君の家。新庄ふるさと応援隊会員No384

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