20150209
7/20

でも、歳をとって分かったのですが、人間が生きていく上で「新庄」のリズムのほうが正常だと思っています。東京は情報量が多すぎるし、スピードも速くて疲れます。そういった意味では新庄は変わる必要なんてないし、ミニ東京を目指す必要もないんだと思うんです。新庄の良い所を大切にしてほしいと思っています。――そのためにはどうしていくべきでしょうか。西塚 新庄を民間の株式会社だとした場合、株主は市民だと思っていたのですが、もうそれでは乗り切れないステージに来ているように感じます。株主という考えだったら見返りの多いところに移住すればいいわけですしね。そうではなく、市民や市出身者一人一人が株式会社新庄の社員で、株主は外から来る企業や観光客と考えたほうが、街としての一体感や魅力が生まれてくると思います。自分が豊かになるためには、新庄という会社をでかくしていく一員だって考えた方が納得できますよね。――なるほど。西塚 その株式会社新庄の主要事業は新庄まつりだと思いますが、これは先ほど話した通りアイデンティティだと思うのです。そのまわりにばらばらと散らばっている資源を繋げてわかりやすいキーワードを作り出すことが必要だと感じます。そしてそれを社員一人一人が発信していくこと。これが、新庄という会社を豊かにし、みんなが入社したいと思える人気企業にしていくはずです。――庄司さんはいかがですか?庄司 新庄は、離れた東京で暮らす私にとって心がホッとする安らぎの場所です。だからといって新庄が10万人都市になって欲しいということではなく、西塚さんが言われるように、新庄の良さを残しながら新たな活性化が図れるのが一番だと思います。その核の一つが「食」だと思います。海外でも「食」に関するイベントは多々ありますが、「また行きたいな」「友人知人に勧めたいな」と思われるためには楽しくなければいけません。私自身世界を回ってみて記憶に残っているのはそんなイベントです。――そのためには、どういったことが必要なのでしょうか?庄司 新庄にもたくさんの魅力があるはずです。そういったものの中からオンリーワンを作っていくことが私たち自身の「新庄らしさ」につながるのではないでしょうか。身近にある魅力を見つけることは難しいものですが、目線を変え尺度を変えながら、私たちの「ふるさと新庄」を見つめていきたいですね。広報7楽しそうだなと思えることそんな新庄のオンリーワンを作るこれが大切だと思います特集新庄魂02ひよの山

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 7

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です