2015koho07s
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16  地元野菜を取り入れたメニューで、生産者に直接出向いて農家と対話しながら、お客様に新しい料理を提供しているそうです。また県立農業大学校との連携で学生が栽培した農産物をレストランメニューとして生かす学習の指導にもあたっています。一生懸命に作物の研究をしている人とともに、料理人としてお手伝いしていきたいとお話し頂きましたが、その思いを語って頂きました。地産地消のフレンチレストラン新庄市地域おこし協力隊通信 vol.●❹ 農林課の大森です。 ビールがおいしい季節になってきましたね。 自分で栽培した枝豆の塩茹やきゅうりの浅漬け、冷やしトマトなどのおつまみがあるとお酒も進みます。新庄に来てやりたかったことの一つが、東京でできなかった家庭菜園。当市の市民農園は年間3千円で1区画を借りることができます。さっそく、申し込んでみたものの、野菜栽培は全くの素人。何から始めたらいいか悩んでいた私に農林課の方が手を差し伸べてくれ、鍬の使い方や土地の耕し方を教えてもらいました。かなりの重労働でしたが、ほうれん草の種を蒔き、茄子などの苗を植えるうちに、これらの野菜が育っていくのが楽しみになってきました。 さて、私の地域おこし協力隊としてのミッションは「6次産業化推進」で、新庄の豊かな食文化や特産品などを大消費地に提案する「出口戦略」を支援することが主な活動になります。私の前職での営業経験が、必ず生きるものと考えております。 6次産業化推進協議会にも参加し、地域資源を探りあて、そこから特産品を作り上げる議論を続け、地域の特徴を生かした「雪の下野菜」を使った加工品なども試作しました。また、地元企業と一緒に東京や関西に新庄野菜を売り込みに行くこともありました。売り込み先の反応があればなおよしです。この分野でやれることは、まだまだいっぱいありそうです。 最近気になっているのが、未来の農業です。今話題のドローン技術、センサーやビッグデータ技術などの農業分野への応用に興味を持っております。5年後、10年後の地域の農業を築いていくお手伝いもしてみたいと考えております。■Facebook:新庄市地域おこし協力隊「Bene!」も随時更新 http://www.facebook.com/shinjo.kyouryokutai商工観光課所属渡邉 歩さん農林課所属大森 寿典さん商工観光課所属吉野 優美さんワンツースリー1×2×3=6次産業奮闘中! 私は、仙台市生まれで、当ホテルに赴任し新庄市に住んで11年になります。赴任当初から、最上伝承野菜協議会の部会の一員として携わってきました。その中で多くの伝承野菜と出会い、そして農家の皆さんと知り合うことができました。 新庄に来て思うことは、この土地の人は、精進的な料理が得意で、肉魚が少ない分、山・川の恵みを上手に取り入れる地域独自の調理法や、資源の利用の仕方がすごいと感じます。また塩漬けを戻すときなど、感覚的に分量などを理解しているお母さん方にも驚かされました。赤唐辛子の味噌なんばん、わらびたたき、あけび料理など、どれも地域に根ざした調理方法に感動しています。これらは、6次化の商品開発に有望であり、価値あるものと感じています。ニューグランドホテル総料理長 丹野嘉彦さん6次産業化に取り組む皆さんを毎月紹介します!

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