2015koho12s
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しんじょう広報部平成27年12月9日号(No.696) ■編集・発行/新庄市 総務課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2111 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 13,800部発行広報12 旧井上邸とは、現在の市立図書館や新庄郵便局周辺一帯を所有していた豪商で、「山口醤油屋」を経営していた一族の邸宅です。その3代目社長であった井上松太郎は、文学を愛する篤志家でもあり、新庄で戦後最初の同人誌活動「新庄クラブ」の中心的人物でした。そして、当時鎌倉に別宅を持っていた松太郎は、そこで知り合った文豪たちを地元新庄に招き、座談会などを行っています。 横光利一、武者小路実篤、里見弴など、名だたる文豪が井上邸を訪れ、千坪もある見事な庭に感動していたそうです。横光利一は、この庭を歩き「石ぬれて廻りかねたる秋の庭」という句まで残しています。新庄南高等学校普通科2年松田玲於奈、有川文乃、伊藤朱音、荒井美咲チーム PULU温故知新庄!?0かむてん奮闘記文字を見やすくしました本文にモリサワユニバーサルフォントを使用しています。この句は、里見弴の「大道無門」の書とともに石碑として現在も残っています。 そして、最近になって、井上家の親戚である荒木さんのお宅から、当時書かれた武者小路実篤直筆の書も発見されたそうです。 このように、当時の文豪たちが集い、その足跡の残る場所が今図書館となっていることに、とても縁を感じます。市出身者には、著名な漫画家などの作家さんも多く、新庄の文学・芸術のパワーの源になっているのではないでしょうか。 皆さんも、この「ライティングパワースポット」市立図書館の庭で、執筆活動にあたってみてはいかがでしょうか。 旧井上邸を訪ねるVol.3▲図書館長に井上邸と図書館の歴史などをインタビュー新しく発見された  武者小路実篤直筆の書里見弴の書の石碑と     横光利一の句碑???あの谷崎潤一郎の作品の中にも新庄に来たことがあるような描写があるのよ。

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