2016koho05
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旧蚕糸試験場のあゆみ 旧農林省蚕糸試験場新庄支場は、昭和9年に「蚕業試験場福島支場新庄出張所」として発足。昭和12年に「蚕糸試験場新庄支場」と改称されました。昭和33年には「蚕糸試験場新庄原蚕種製造所」と名称が変更になりました。蚕種の研究や桑の栽培など、戦中から戦後にかけて一貫して蚕糸業の発展に寄与し、「原蚕種」の名称で市民に親しまれてきました。 その後、幾度の組織改変の後、「東北農業試験場畑地利用部畑作物栽培生理研究室」を最後の名称として平成12年3月に閉所されました。 平成14年2月、市に譲渡され、同年9月に「新庄市エコロジーガーデン」としてオープンしました。 市では、施設の文化的価値を見出し、国の登録有形文化財(建造物)としての登録を目指し、平成22年度から事業を実施。平成25年3月に国の文化財登録原簿に登録されました。現在の活用状況 平成24年6月に、施設の永続的な保存と有効的な利活用を推進し、多くの人が集う市民に開かれた施設としていくため、交流拡大プロジェクト実行委員会を設立しました。実行委員会では、手作りの農産物や加工品を販売するキトキトマルシェや、施設のロケーションを活かした環境芸術祭の開催など積極的な利活用のためのさまざまな事業を展開しています。平成27年度のキトキトマルシェの来場者数は延1万人を超えるなど施設を拠点にした観光交流の拡大が図られています。また、昨年の8月には、遊休施設の一部を市民が手作りで改修し、コミュニティカフェ・コミューンアオムシをオープンしました。 この取り組みは、中・高校生のボランティアをはじめとした若者の共感を得て、多くの市民に支えられる事業として発新庄市エコロジーガーデン「原蚕の杜」1934昭和9年12月蚕業試験場福島支場新庄出張所として開設昭和12年2月蚕糸試験場福島支場新庄出張所に改称 5月蚕糸試験場新庄支場に改称 昭和33年10月蚕糸試験場新庄原蚕種製造所となる 昭和43年4月蚕糸試験場新庄原蚕種試験所に改称 昭和58年12月蚕育種部原蚕種第一研究室に改組 昭和63年10月農業生物資源研究所遺伝資源第二部植物栄養体保存研究チームに改称 平成5年10月東北農業試験場作物開発部遺伝資源利用研究室に改組 その後、東北農業試験場畑地利用部畑作物栽培生理研究室に改称 平成12年3月 閉所これまでと、 これからと。▲開設した頃

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