2016koho06
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8⑥畜産 この20年で畜産農家の数は減少しましたが、近年は個別に規模拡大が進み、全体の飼養頭数は維持されている傾向にあります。効率的な経営に関する研修と、耕畜連携による地域資源循環(堆肥生産と活用)を推進します。また、牧草や稲発酵粗飼料などの生産飼料自給率を高めるため、子実トウモロコシの新規導入検討や、それらに取り組む組織的な活動を支援します。⑦花き 切花では特に「トルコギキョウ」が地域の主力品目として栽培され、首都圏市場などにおいて品質の良さが高い評価を得ています。また「りんどう」は地域の気象条件にあった品目として露地栽培作物として注目しているほか、最近特に、市場で高値で推移している「カスミソウ」は、主役になり得る花として引合いがあることから、導入を検討しています。産地の強みを生かして高付加価値化に取り組みながら、安定的な規模の拡大と生産者増を目指します。生産者が連携してのイベントや花博など商談会への出展などを支援し産地化をさらに進めます。⑧果樹 県全体で、「果樹王国やまがた」として全国発信している中、最上地域のさくらんぼ栽培も増加傾向にあります。本市の栽培面積は3ヘクタールを超え、「新庄のさくらんぼ」として認知され、需要もあります。栽培技術検討会や品評会・目揃え会等を通して研鑽を積み、より高品質の栽培を進めます。⑨6次産業化 地域の農産物を原料に生産・加工・販売などの連携から、地域ならではの商品化を進め、地域性を強みに需要に合った商品の芽だしと販路拡大に取り組みます。同時に農家が行う農産加工販売のスキルアップと販路拡大を進めます。また、農産物直売や地産地消飲食店などと連携し、地産地消の推進を図ります。 いずれの取り組みにおいても多様な機会やメディアを活用し、販路拡大に努めます。⑩伝承野菜 最上地域の貴重な在来農産物を「もがみ伝承野菜」として登録しています。本市では、「くるみ豆」などの豆類や「最上かぶ」などの地かぶ、また大字本合海畑地区で伝承されている「畑なす」があります。いずれも希少な数ですが地域を物語るうえで貴重な作物です。6次産業化と組み合わせながら取り組みを進めます。畜産(養鶏)佐藤浩治さん塩野 私は、一昨年よりブロイラーの養鶏に取り組んでおり、市内の食鳥処理場へ出荷後、地元スーパーや飲食店にて提供されています。ブロイラーには、私が生産する飼料用米「ふくひびき」を給餌していますが、養鶏業を営む上で飼料が経費の大部分を占めています。いかに経費を削減するかを考えたとき、自給飼料の確保が重要なポイントとなります。水田を有効に活用し、地域をあげての飼料用米や酪農・肉用牛経営のための稲発酵粗飼料の生産と利用の拡大に期待しています。花き高橋 学さん新庄市花き連絡協議会 私は、ハウス9棟にてトルコギキョウを栽培しています。この地域の気候特性である昼夜の寒暖差が栽培に適しており、品質が良く評価の高いトルコギキョウを首都圏に出荷できていることが強みと感じています。 また、水田からの転作に適した「りんどう」の栽培にも興味があります。県オリジナル品種の市場評価が向上してきていることなどにより栽培者数、生産量ともに増加していることから、今後の産地拡大に向けて活躍できればと思います。

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