2016koho06
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96果樹(さくらんぼ)井上孝夫さん新庄市果樹研究会 父が平成14年に大苗を導入し栽培を始めたことがきっかけで、県立農業大学校(現:農林大学校)でさくらんぼを専門に学びました。さくらんぼは収穫できるまで5年はかかるので根気が必要ですが、数年先を想像しながら樹の管理をするのは楽しいと感じています。食べてもおいしいのも魅力のひとつ。収穫前の朝の味見は格別です。商品に同封したチラシをみて来てくれるお客様と話したりするのも嬉しいです。新庄は産地としては小さいですが、今は仲間も増えて、いいさくらんぼが作れるようになってきているので、販売方法を工夫しながら、ゆくゆくは規模を拡大していきたいです。6次産業化(加工販売)西山農業レディース会 私たちは、漬物に欠かせない「塩蔵しその実」の栽培・加工に取り組んでいます。昨年度、地域の販売業者さんからのご紹介で、広島県の大手佃煮業者さんが良質なしその実を求めているのを知ったことをきっかけに、これまでばらばらだったしその実の栽培・加工技術の統一に取り組みました。 遠く広島の佃煮に、私たちのしその実が使われ、美味しい笑顔が生まれていることが励みになっています。今後も、品質の向上と生産量の増加に取り組み、ニーズに応えていけるよう活動していきます。■むすびに 冒頭触れたように、本市の基幹作物である主食用米の需要は年々減少しています。このため、畜産や園芸との複合経営はもとより、収益性の高い農産物の産地化や、農産物の付加価値を高める工夫、新たな販路の拡大など、多岐にわたる戦略が継続的に求められるようになりました。例えば、ラズベリー会の活躍などベリー類の栽培者が増えてきたこと、またトウキやウコンなどの生薬栽培が検討されていることなど、新たな取り組みも見られます。 地方創生の実現に向け、地域の風土に密接に関わる産業である「農業」は大きな潜在力を秘めています。産業としての底上げや青年層の夢を育み、生産者と消費者が、ともに継続的に幸せを実感できる仕組みを創り上げましょう。しんじょうの農業 現状と目指すところSHINJOAGRICULTUREH27新庄市農産物品目別産出額(主なもの。農林課独自調査)品目名産出額/千円(産出額全体に対する割合)主食米32億5,181万円(61.9%)大豆1,065万円(0.2%)そば2,521万円(0.5%)にら(畑作1位) 2億6,275万円(5.0%)ねぎ(畑作2位)1億3,842万円(2.6%)たらの芽4,074万円(0.8%)うるい4,610万円(0.9%)きゅうり584万円(0.1%)アスパラ401万円(0.1%)畜産「和牛」3億7,734万円(7.2%)畜産「酪農」4億5,473万円(8.7%)花き「トルコ」1億6,073万円(3.1%)花き「ストック」1,306万円(0.2%)花き「りんどう」479万円 (0.1%)総計52億5,122万円

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