2016koho07
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 平成16年、全国で初めて稼動した食品トレーリサイクルシステム「新庄方式」は、中核工業団地内にある㈱ヨコタ東北を中心に、障がい者作業施設(友愛園、たんぽぽ作業所)が連携して行う食品トレー再生事業で、今年4月からは「新庄もがみ方式」として新たに稼働しています。これは、中間処理(分別・原料化処理)業務の委託費を、新庄最上定住自立圏共生ビジョンに基づいて最上地域8市町村で応分の負担をすることを受けて、名称を変更したものです。 新庄・最上地域は生活圏を一にする部分が多く、ごみの減量化や再資源化も一緒に考え行動すべきものの一つです。再資源化できる食品トレーの回収はもちろんですが、回収されない多くの廃プラスチックは本地域ではまだ回収されていません(県内13市中、本市も含めて3市のみが未回収)。人口減少問題が懸念されながらも減らないごみ問題を、今こそ考え直さなければなりません。 官民協働の取り組みとして、「全国初」となる「新庄もがみ方式」などを通し、今後は最上8市町村がそろってごみ減量化・再資源化を進め、環境と福祉に優しい取組みを一層推進するための事業を行っていきます。今後とも食品トレーの分別について、ご理解とご協力をよろしくお願いします。◎環境課環境保全室℡内線431 スーパーから購入した食料品などに使われたトレーは、今や日常的にスーパー店頭へ持ち込まれ、回収されています。回収は、市内小中学校や公共施設、約120ヶ所のごみステーションでも行われています。回収された食品トレーは、その先どのような流れで地域で循環しているかご存知ですか。 まず、スーパー店頭から障がい者作業施設の「たんぽぽ作業所」が収集運搬し、計量後に1枚1枚分別作業を行います(最上町では、ふれあい学園が担っています)。収集量は年間約80トン(約800万枚)ですが、その内約20%は再生できないものがごみとして混入しています。再生可能なトレーは、障がい福祉サービス事業所「友愛園」に運び込まれ、特殊な機械で「ペレット」という再生可能な原料に加工します。再生ペレットはその後、「㈱ヨコタ東北」に買い取られ、新たに「P&Pリ・リパック」という4層構造のはがせる食品トレーに生まれ変わって、市内スーパーなど市場に出回るのです。■収集・選別■原料化●たんぽぽ作業所●最上ふれあい学園※ (※最上町分のみ選別)●友愛園 ペレット地域循環■分別回収ボックスへ■回収●拠点回収(役場・学校など)●店頭回収(地域のスーパー)●ごみステーションスーパーなどへ■再生トレー製造●はがせるトレーリ・リパック●各家庭など買い物●(株)ヨコタ東北新庄から新庄最上へ食品トレーリサイクルシステム環境課環境保全室より食品トレーリサイクルシステム「新庄もがみ方式」ごみではなく、資源として回収されることで「地域循環」となり、環境と福祉に優しい取り組みへとつながります。12

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