広報しんじょう 2016年8月9日号
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平成28年8月9日号(No.704) ■編集・発行/新庄市 総合政策課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2111 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 14,200部発行文字を見やすくしましたモリサワユニバーサルフォントを使用しています。48新庄の歴史を学ぶしんじょう広報部Bless(ブレス)新庄神室産業高校1年 押切 梓新庄北高等学校1年  髙橋 みなみ新庄南高等学校1年  齋藤 佑衣チーム 8月の全国的な恒例行事といえば、お盆です。皆さんの家でも、この時期にお寺さんなどにお参りに行かれることと思います。そんなお寺さんの境内に目を向けると、実は多くの文化財が眠っているのです。 今月は、接引寺(下金沢)、長泉寺(鉄砲町)にご協力頂き、貴重な文化財を特別に紹介して頂きました。新庄の歴史を学ぶvol.11 <市指定有形文化財>亀綾織三十三観音掛仏(長泉寺) 縦140cm、横64cmもある亀綾織の絹布に、三十三観音像が織り出されたもので、掛け軸のようになっています。 文政13年(1830年)に新庄藩が絹織物を振興するために招いた、上州舘林・桐生の3人の織師が織りあげたものだという記載が裏面にあります。<県指定有形文化財>木造 阿弥陀如来座像(接引寺) 接引寺のご本尊で、大きさが137cmもあり、迫力のある仏像でした。 作られた時代は、13世紀前半の鎌倉時代だと言われており、同時代の仏像としては、県内最大のものだそうです。 両目には水晶が使われているそうで、キラリと眼光鋭い目が特徴的でした。<市指定有形文化財>木造 阿弥陀如来座像(接引寺) 先ほどの仏像と同じ阿弥陀如来座像ですが、こちらは、ちょっと小さめの51cmで、やさしいお顔立ちの仏像でした。 両腕がなく、全体的にも傷が多かったのですが、先ほどの仏像よりも、さらに古い時代に作られたものではないかと言われているそうです。 今回、伺った二つのお寺さんでは、他にも、市指定文化財の「木造 文殊菩薩座像(長泉寺)」や「長泉十六羅漢図(長泉寺)」があるほか、文化財指定はされていませんが、とても貴重な品々を紹介していただきました。 また、位牌堂は雪国特有のもの(冬場雪が積もってお墓にお参りにいけないためのもので、関東地区のお寺さんには位牌堂はないそうです。)だというような豆知識や、さまざまな仏像の由来などを教えていただきました。 お盆時期に毎年行くお寺さんですが、ちょっと目先を変えると、色々な発見があるかもしれません。皆さんもご先祖様の供養とともに、ちょっとだけ周りを見回してみてはいかがでしょうか。神社仏閣の文化財を訪ねる▽

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