広報しんじょう 2016年8月9日号
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38 8月4日㈭レキシントンで「協働事業に関わる人たちの交流会」がありました。冒頭、協働に対する私の思いをお話ししましたので、ここでも触れたいと思います。 「協働のまち」の原点に、私はいつも「まちは誰のもの」という問いかけをしています。役所は昔、戸籍と税金、道路と消防などを行っていれば事済んだ時代もあります。しかし、車社会による経済の広域化、スマホなど情報の高度化は、雪国に除排雪社会を産み、情報の管理と公開を義務付けました。多面的に広がった市民生活のニーズに、今の行政がすべてに対応していくことが大変難しい社会になっています。市民活動は広がりを見せるのに、逆に行政の守備範囲はより狭くなっていると感じます。個人情報が出せないなどの足かせもついています。住みよいまちづくりには、さまざまな課題が出てきます。道路を直すとか側溝を整備するなどは基本的に役所がやりますが、そこの草を刈るとか、お花を植えて気持ちよい空間をつくるなどはまさに地域の心がけです。この心がけが地域文化です。地域文化の高まりは、そこに暮らす人の誇りになります。市内では多くの団体がまちづくりに参画し活動しています。人のためにと思っていたのが、実は自分が一番世話になり、学んだということがよくあります。「協働のまちづくり」の行く先はこうしたことかなと思います。山尾順紀協働のまちづくり新庄まつり、至高の頂へ新庄藩主5代戸沢正諶が始めてから260余年。新庄まつりは今年、日本を代表する祭りの一つとしてユネスコ無形文化遺産への登録が審査されます。登録によりさまざまな好影響が期待されますが、この文化をどう保存し生かしていくか、我々自ら改めて考えることも非常に重要です。今、改めて新庄まつりについて確認し、未来の新庄まつりに思いを馳せてみませんか

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