広報しんじょう 2016年9月9日号
11/20

119「意見」として行政に持って行く前に「理想像・未来像・展望・見通し」について話し合いながら、「こんな街になったらいいよね」と言い合える場があればもっと笑顔の多い街になっていくと思います。 もし話し合いの場がなければ、作るべきだと思います。「めんどくさい」かもしれませんが、その言葉は人や街を曇らせます。問題のほとんどは、事実よりも自分が大げさに考えている事が多いものです。本当に難しいことでも、人の助けを借りたり巻き込んだりすると、できてしまうこともあります。だからこそ、幅広い年代を受け入れ、一緒に話し合う場が作れれば新庄の未来もまた変わってくるのではないかと思います。A 市民それぞれが様々な問題や不満を持っていることがわかりましたが、大きく二つのことを感じました。 一つ目は、会議中にも発言がありましたが、行政を「お上」として捉える風潮がまだまだあること。何でもかんでも「どうにかしてくれ」という単純で一方的な意見では対話も難しいと思います。せめて「何ができて」「何ができないか、足りないか」くらいは整理しないと、時間を浪費するだけではないでしょうか。 二つ目は自戒を込めて思うことでもあります。奥ゆかしいと言われる地域性を加味しても否定的な発言が多く感じました。先日東洋経済が発表した「住みよさランキング2016」で、新庄は北海道・東北ブロックで堂々の3位。全国でも32位になっています。もちろんこのような机上のデータで市民の幸福度を図ることはできませんが、「有り難い」ことを「当たり前」に感じすぎてはいないかもう一度自問したいと感じています。例えば「ここは雪しかないんだ。雪さえなければ…」という街と「ものすごく雪は深いけど、雪に強いところだ!」という街。移住希望者がどちらを選ぶかは一目瞭然と思います。O 私も市政に関する意見交換というより市民の身の回りの要望に対して回答する場のように思えました。市政へ意見を投げるには、住民や区長は現状の状況だけでなく、解決することがいかに公共の利益になるのかも含めた提案でなければならないと思います。浄化槽設置に関する要望について、市長が法制上の理由から実現は難しいことと告げ、話がそれで終わってしまったのが印象的でした。W 一番印象的だったのは、最も議論が白熱していたアパートの住人など、町内会費を払ってくれない人がいるという問題でした。町内会への参加は私にとっても重要なテーマだからです。 以前住んでいた千葉県では、町内会費の問題以前に、町内会をどこで誰がやっているのかも知らず、まったく関心もありませんでした。人の出入りが激しい都市部では地域活動を維持する

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 11

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です