2016koho11
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■新庄盆地断層帯 新庄盆地断層帯は、新庄盆地の東縁および西縁に位置する活断層帯です。その分布形態から「新庄盆地断層帯東部」と「新庄盆地断層帯西部」に区分されました。 東部は、新庄市から舟形町に至る長さ約22㎞の断層帯です。概ね北北東~南南西方向に延びており、東側が西側に対して相対的に隆起する逆断層です。西部は、鮭川村から大蔵村に至る約17㎞の断層帯です。ほぼ南北方向に延びていて、西側が東側に対して相対的に隆起する逆断層です。このほかに、市内中心部に「活褶曲(かつしゅうきょく)」と呼ばれる断層の一種が走っており、ここに新庄警察署が隣接していることを県が公表しています。 活断層の両側50ⅿ以内という県の基準をもとに市有施設を調査した結果、萩野児童センター、八向中学校、陸上競技場、武道館が活断層付近に位置していることがわかりました。このうち、萩野児童センター、陸上競技場については耐震基準を満たしています。八向中学校と武道館については、すでに耐震補強が完了しました。■断層帯の将来の活動評価 新庄盆地断層帯東部において断層帯全体が一つの活動区間として活動した場合、マグニチュード7・1程度の地震が発生する可能性があり、今後30年の間に地震が発生する確率は5%以下と公表されています。一方、断層帯西部は、マグニチュード6・9程度の地震が発生する可能性があり、30年以内に地震が発生する確率は0・6%とされています。この地震発生確率は、国内の主な活断層の中で、東部は高いグループに、西部はやや高いグループに属しています。 発生確率について、災害や事故などの30年間での発生確率と比較してみると、同じ自然災害では、東京都周辺で台風が通過する確率はほぼ100%、大雨で罹りさい災する確率は30年で0・5%。交通事故で負傷する確率は24%、火災で罹災する確率は1・9%といわれています。このように比較してみると、30年の発生確率5%は無視できないレベルです。また、大きな地震が発生すれば、震源から離れていても大きく揺れることがありますし、もし、今後新庄盆地断層帯の活動で地震が発生した場合、活断層による地震は地下の比較的浅い部分で発生するため、大きな被害をもたらす可能性もあります。 避難所や避難ルートの確認、家具の固定や住宅の耐震補強など、地震に対する備えをしたり、自主防災に取り組むなど、日ごろから被害を最小限に抑えるよう努めましょう。※上の図は大まかな位置を示したもので、断層等の詳細な位置は国土地理院のホームページでご覧いただけます。http://http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/03_tohoku2.html6改めて確認!新庄盆地断層帯

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