2016koho12
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 ユネスコ無形文化遺産登録の正式決定を受け、うれしさと安あんど堵の気持ちでいっぱいです。また世界に誇る祭りとなった重みをひしひしと感じています。 これまでの歩みを私なりに振り返ってみると、国の重要無形民俗文化財指定を目指したのが手始めでした。財政状況が厳しいからこそ歴史の原点に帰り、新庄の誇りである「新庄まつり」を突破口に元気な街にしたい、指定されれば市民に勇気と希望が湧くという思いがありました。新庄まつり山車行事民俗調査会に詳細な調査を依頼してまとめた「新庄まつり山車行事調査報告書」を基礎として平成21年に国重文に指定。それが全国山・鉾・屋台保存連合会への加入につながり、その流れで、当初想定していなかったユネスコ登録につながるという幸運もありました。 名誉ある登録は祭りを担う人々の心構えにも影響を与えます。国重文に恥じないまつりに、という意識のもとに祭り運営組織の再編をはじめとするさまざまな取り組みが行われ、それが観客の増加に、そして大きな自信につながりました。課題がすべて解決しているわけではありませんが、これまでの取り組みは今後の祭りの継承に必ず生かされるものと思いますし、ユネスコ登録はその取り組みをさらに深めていくものと期待しています。 一年の良い締めくくりと新たな歴史を刻む記念すべき登録の喜びを、皆様とともにじっくりと味わいたいと思います。表紙の写真 日本時間の12月1日未明、新庄まつりが、日本が世界に誇る文化として、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。ふるさと歴史センターで行われた登録決定セレモニーでは、多くの市民が集まり、喜びを分かち合いました。 郷土の誇りとして、これからも新庄まつりを語り、盛り上げていきましょう。目次◎CONTENTS2新庄まつりユネスコ無形文化遺産登録決定特集/雪国*生活4雪国での安全・安心な生活を10住みよい地域をつくる12国民健康保険13子ども芸術学校14まちとぴ16お知らせなど20こてんぐ隊がゆく山尾順紀12SHINJO PUBLIC RELATIONS No.708新庄の歴史に新たな1ページ2決定 まつりに!

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