2016koho12
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vol.15しんじょう広報部新庄の歴史を学ぶSNIPER新庄東高校3年 武田 絵美新庄神室産業高校3年 長南 七海新庄南高校3年 佐藤 真穂チームスナイパーメンバー ユネスコ無形文化遺産登録が決定し、これからの新庄まつりに期待がかかる一方、担い手不足の問題に直面している若連も少なくないそうです。少子高齢化が進むなか、今後10年、100年と、この文化を継承していくためにも担い手不足は大きな問題だと考えました。 そこで今回は、30年前に深刻な担い手不足に陥りながらも、近年は最優秀賞を度々受賞するまでに復活した落合町若連の前代表である、小野英章さんに話を伺うことにしました。小さな町内だからこそ参加者への感謝の気持ち▲落合町若連がどのように参加者を増やしてきたのかインタビューしました▲どういった考えのもと山車制作をおこなっているのかなど、解説いただきました 落合町若連は、とても小さな町内だったため、昭和60年代には若連のメンバーが数人しかいないという、危機的な状況に陥ったそうです。 どうすれば参加者が増えるか、若連の全員と話し合い、他の町内に先んじて「服装」を整えることから始めたそうです。半纏・股引・草履と現在では一般的な格好を取り入れていった結果、それをかっこいいと思った子ども達の参加が増えていったそうです。 そして、参加してくれる子ども達とその保護者の負担を減らすため、法被の無料貸し出しも始めたそうです。 現在では100人近い子ども達が参加してくれるようになり、その保護者など、徐々に若連として参加してくれる人が増えていったそうです。 小野さんが心がけていることは「参加者への感謝の気持ち」だと話してくださいました。それが本当の意味での参加しやすい環境を作り上げているのだと感じました。 そしてもう一つ、中学生・高校生の参加者が減ってきているということも話題となりました。小学校では、地域学習として新庄まつりを学ぶ場があったと思いますが、中学・高校と進むとその時間も少なくなっているように感じます。 子どもの頃からまつりに継続的に参加できることが、文化の継承にはとても重要なことのように感じました。 部活単位で新庄まつりと関わっている高校もあると思いますが、例えば高校生による山車の審査部門を設けるなど、私たち世代の関わりがもっと増えていけばいいなと思っています。ユネスコ無形文化遺産登録記念        新庄まつりの未来を訪ねる平成28年12月9日号(No.708) ■編集・発行/新庄市 総合政策課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2111 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 13,900部発行文字を見やすくしましたモリサワユニバーサルフォントを使用しています。412

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