2017koho01
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vol.16しんじょう広報部新庄の歴史を学ぶ お正月の風物詩のひとつに、しめ縄飾りがあります。このしめ縄飾りに関して、何となく縁起物だということは分かっていても、それにどのような意味があるのか、知っている人は少ないのではないでしょうか。 また、今ではお店で買うことが一般的になっているしめ縄飾りですが、昔はそれぞれの家で作っていたそうです。今回は、新庄の縄ない名人「佐吉爺」こと、伊藤佐吉さんにしめ縄の作り方を教わりながら、その由来などをお聞きしました。しめ縄飾り講座に参加縄ないとわら細工を体験▲わら1本でも貴重だと何度も言っていた佐吉爺が印象的でした。▲参加者の皆さんと一緒に初めての縄ないに挑戦しました。とても難しかったです。 佐吉爺を先生に毎年ふるさと歴史センターで行われている「しめ縄飾り講座」。正月のしめ縄飾りを自分で作りたいと、多くの参加者が受講します。 爺のお話しでは、『縄ない』とは稲わらを手のひらでねじりながら、交互に交差させて「縄」を作っていく作業のことで、すべてのわら細工の基本となるものだと言っていました。爺が子どもの頃には、この縄作りで自分の割り当て分ができないとご飯を食べさせて貰えなかったそうです。 また、戦後にビニール製品が登場するまで、どこの家でも作っていたため、戦前生まれの人は、殆どの人が『縄ない』が出来るんだそうです。 しめ縄飾りには、7つの飾りが使われており、それぞれ縁起のいいものが使われているそうです。例えば、みかんは橙(だいだい)色なので、「代々家が栄えるように」という意味が込められています。 そして、普段縄ないを行う時は、「右回り」にねじり込んでいくのですが、縁起物であるしめ縄の場合は、「左回り」にねじっていくのが決まりなんだそうです。 買うのが当たり前のようになっているしめ縄飾りだからこそ、自分で苦労して作ったものには、価値があるように感じました。 また、今回は参加者の皆さんと交流しながら作ることが出来たので、とても貴重な体験となりました。このような田舎だからこそ、伝えられてきた文化をもっともっと大切にしていきたいと思っています。縄ないの文化を訪ねる▽Happiness新庄南高等学校2年チームハピネスメンバー矢口紗也華、中島 早葵横山 さや、森  華凛平成29年1月12日号(No.709) ■編集・発行/新庄市 総合政策課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2111 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 13,900部発行文字を見やすくしましたモリサワユニバーサルフォントを使用しています。41

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