2017koho01
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■世界が認める新庄まつりに    日本時間の12月1日未明、新庄まつりが世界に認められる瞬間がついに訪れました。東アフリカの国エチオピア、その首都アディスアベバで開催されていたユネスコ政府間委員会が、新庄まつりを含む日本の33の山・鉾・屋台行事について、無形文化遺産保護条約代表一覧表への記載を最終決定したのです。(※1)国の重要無形民俗文化財である新庄まつりは、「ユネスコ無形文化遺産」としてその文化的重要性を世界に認められることになりました。■ユネスコ無形文化遺産登録の意味 ユネスコ無形文化遺産は、世界遺産とともに、文化財の保護と継承を目的にユネスコが決定しているものです。人類が共有すべき顕著な普遍的価値を持つ有形不動産を対象とする世界遺産に対し、無形文化遺産は慣習や儀式、技術、知識など、実体のないものを対象としています。その登録にあたっては次の条件を満たすことが求められています(文化庁ホームページより引用)。①申請案件が条約(※2)第2条に定義された「無形文化遺産(a口承による伝統及び表現 、b芸能、c社会的慣習、儀式及び祭礼行事、d自然及び万物に関する知識及び慣習、e伝統工芸技術)」を構成すること。②申請案件の記載が、無形文化遺産の認知、重要性に対する認識を確保し、対話を誘発し、よって世界的に文化の多様性を反映し且つ人類の創造性を証明することに貢献するものであること。③申請案件を保護し促進することができる保護措置が図られていること。④申請案件が、関係する社会、集団および場合により個人の可能な限り幅広い参加および彼らの自由な、事前の説明を受けた上での同意を伴って提案されたものであること。⑤条約第11条および第12条に則り、申請案件が提案締約国の領域内にある無形文化遺産の目録に含まれていること。■世界に誇る新庄まつりを未来へ このように、ユネスコ無形文化遺産登録は単に重要性を認めるだけのものではありません。人類の宝として、その文化を適切に未来へ引き継いでいくことを重要視する制度と言えます。 人口減少などのさまざまな社会的課題がある中で、新庄まつりをどう残していくべきか、またどう生かしていくべきなのか、歴史に刻まれた「ユネスコ無形文化遺産登録」を新たなステップに、これからも新庄まつりを盛り上げていきましょう。 新年早々の話題にふさわしいこの吉報を受け、市内外の喜びの声や期待することをお話いただきました。※1 記載(登録)は12月2日※2 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が2003年10月17日に採択した「無形文化遺産の保護に関する条約」新庄まつりは世界へ。そして未来へ。 ユネスコ無形文化遺産登録決定の瞬間▲12月1日夕方のセレモニーに先立ち、急きょ記者会見を実施。県内初の快挙に報道陣が殺到。▶12月1日午後6時から、ふるさと歴史センターに100人余りの人が参集して行われたユネスコ無形文化遺産登録決定セレモニー。◀11月30日夜、有志により歴史センター壁面を使った新庄まつり映像上映が行われたが、日本時間のこの日は決定ならず…▲12月1日未明、ふるさと歴史センターに電子メールで吉報が。4

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