2017koho02
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 今、勇気塾では、平成28年度の塾生4名が学んでいます。4月から始まった一年間の研修も、いよいよ集大成の時期となりました。今回はその塾生4名に、勇気塾で実際に研修を受けてみての感想などを聞いてみました。 「専門的な技術を実践的に学べることに加え、実際の農家や農業法人など、見学などを通して繋がりができたことが、これから自分が農業を仕事にしていくうえで有利になると思う」そう話してくれたのは、塾生の中では最年少で、県農業大学校(現在の農林大学校)を卒業後、すぐに勇気塾への入塾を決めた奥山清智さん。 一方、塾生では最年長の尾上正明さんは、「作物の育て方、土のいじり方、肥料の作り方、農業機械の使い方を一つ一つ学ぶことができ、未経験からでも農業をやっていく自信につながった」と話してくれました。尾上さんは大学卒業後に関東で一般企業に就職。その仕事ぶりから、新庄の実家で農業を継ごうと退職を切り出した際には、慰留され、山形県に転勤の計らいを受けたということですが、農業に専念しようという決意はゆるがず、新庄にUターン。勇気塾に入塾しました。 「農業が作物を育てるだけではなく、経営である以上、採算や税金などのことも考えていかなければならない。そこに意識を向けられるようになったのは本当に大きかった」と話す柿崎智史さんも他市・他業種からのUターン組です。 髙橋明さんは「自分は他の地域で農業研修を受けてきたが、ここでは新庄市という土地に適した農作業を学ぶことができた。経験のなかった花とメロン勇気塾とは? 勇気塾(新庄市若者園芸実践塾)とは、新庄市で農業を仕事にすることを目指す若者を対象とした研修機関です。平成7年に市内泉田に開設され、園芸作物の栽培・経営のできる青年農業者を育成するという目的に一定の役割を果たしてきましたが、塾生の減少などの理由から、平成17年に一時休止となりました。しかし、各方面より再開の要望があり、平成22年10月1日に、新庄市エコロジーガーデン内に場所を移して再開し、現在に至ります。「勇気塾」の愛称は、再開後に付けられました。再開場所のエコロジーガーデンは「有機の里『最上』の確立」を目指す施策の象徴的な場所であるため、有機の里の「ゆうき」の言葉と、青年農業者や新規就農者が勇気(ゆうき)を持って農業に取り組んでもらいたいという、二つの想いを掛け合わせて付けられました。現在は4棟のパイプハウスと育苗ハウス、隣接する圃場で、主に園芸作物の栽培研修を行っています。時には協力農家の圃場見学をしたり、県農業技術普及課の研修を受けたりしながら、仲間とともに就農を目指して学んでいます。勇気塾の研修内容 研修期間は基本的に一年間、パイプハウスでの園芸作物栽培を中心に、花きや野菜・山菜などの多彩な品目について、促成や抑制栽培も交えながら実践的な栽培管理技術を学んでいき現役塾生に問う 今とこれから新庄市若者園芸実践塾勇気塾とは?現役塾生に問う 今とこれから▲現役勇気塾生。左から、奥山智治(21歳)・尾上正明(34歳)・柿崎智史(25)・髙橋明(26歳)10

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