2017koho02
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■地域に根ざす小中一貫教育 昨年4月の法改正に伴い、県内初の義務教育学校「新庄市立萩野学園」が誕生しました。これまでも紹介していますが、市では各中学校区の特色を生かした小中一貫教育を進めています。このねらいとして、「学ぶ意欲を高め、夢や希望に向かって努力する子どもの育成」「『ふるさと新庄』を愛し、誇りに思う子どもの育成」「よりきめ細やかな支援の充実」を掲げており、その達成に向けて「ふるさと学習」を推進しています。これは、地域の豊かな自然や文化、歴史や伝統や産業、そして、それらを大切にし発展させてきた人々などについて、学校ごとに学習を進めるものです。将来の夢や希望が広がり、本市への愛着や誇りが一層高まることが期待されます。  また、地域に支えられ地域を支える、地域に根ざした学校づくりも標榜しているところですが、ふるさと学習では地域の方が講師となることも多く、地域の力を生かした学校づくりへの寄与も期待するところです。こうした市の特徴的な取り組みを紹介します。地域理解を深める ~総合的な学習の時間~ 総合的な学習の時間は、変化の激しい社会に対応すべく、自ら課題を見つけ、学び、判断し、より良く問題を解決する資質や能力を育てることなどを目的に、平成12年から授業が行われています。各学校では、それぞれのねらいのもと、地域の伝統や自然や文化、国際理解や環境やエネルギーなど、学年ごとにテーマを決めて学習を進めています。 小学校では、「新庄まつり」をテーマに学習を進めます。歴史を調べたり、山車づくり、囃子、神輿渡御行列などに分かれて、実際に製作や練習に取り組んだりします。山車の製作や囃子の練習では、保護者や地域の方が講師となり、祭に込められた人々の思いに触れる機会となっています。 新庄まつりは昨年末にユネスコ無形文化遺産に登録されました。その趣旨に違わず、子どもたちには、新庄まつりの歴史と伝統、そして人々の願いが受け継がれていくものと考えています。地産地消を肌で感じる ~収穫体験・学校給食~ 各学校では、保護者や祖父母、地域の方を「畑の先生」としてお招きし、野菜作りや米作りに挑戦しています。家に畑がある子どももいますが、畝づくりなどに初めて挑戦する子どももいます。そして、水やりをしたり、草むしりをしたり、観察したりしながら収穫を迎えます。校地内の空きスペースを開墾し、学校田を作って米作りをしている学校もあります。収穫体験は、こうした体験を通して農業や地場作物を知る機会となっていることに加え、いのちの大切さに気づく体験にもなっています。さらには、収穫した作物を使って、修学旅行の際に東京で市のピーアールを行い、学びをより深めたり新たな経験に結びしんじょうの教育/その特徴と取り組み紹介を改善する必要もあります。本市の子どもたちのテレビを見る時間やゲームをする時間が、全国平均よりも長いという調査結果が出ています。各学校でも、PTAと連携しながら「ノーテレビ・ノーゲームデー」などの取り組みを行っていますが、なかなか改善が見られない状況です。1日24時間という限られた時間ですので、その分、家庭での学習時間が短くなったり、寝る時間が遅くなったりしている傾向も見られます。 早寝・早起きは生活リズムの基本ですから、各家庭で、テレビやゲームの時間について子どもと話し合いながら時間を決めるなどの対応を促しています。中学3年生小学6年生58%37%46%39%11%4%4%1%そう思うだいたいそう思うあまりそう思わないそう思わないQ 新庄や自分の住んでいる地域が好きですか?(平成28年2月学校教育課調べ)▲全校生徒が縦割り活動で里芋を育て、収穫した農業体験(本合海小)6

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