2017koho03
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 地域おこし協力隊は、平成21年に始まった国の制度で、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方に都市部の人材を誘致し、地域力の維持や強化を目的にしたさまざまな活動を行いながら、その地への定住・定着を目指すものです。全国で4,158人の協力隊員がおり、今後も増加する見込みです。 市では4名の隊員が、それぞれ「都市×田舎交流促進事業」「6次産業化推進事業」「農業定住支援事業」に取り組んでいます。このうち、平成26年度から活動してきた渡邊歩隊員と大森寿典隊員が、3月いっぱいで任期終了となります。これまでの活動で感じたことや、今後の取り組みについて話してもらいました。「これからも よろしくお願いします」 新庄市地域おこし協力隊  1期生が卒業します。みなさんお世話になりました 協力隊に応募したのは、町おこしや地域づくりに興味があったというより、自分がUターンして田舎で生きていくための足がかりになればと思ったのが正直なところです。しかし活動する中で、地域が良くなるにはまず、住んでいる自分たちがこのまちで暮らすことを楽しまなければならないと考えるようになり、その役に立てればいいな、と思うようになりました。 kitokito MARCHEなど、エコロジーガーデンに関わる活動が多かったですが、在来種を始めとした地域ならではの食材・食文化を発信する活動や、協力隊員の大森さんが進めていた、ご当地弁当を作るプロジェクトに関わったことも大変思い入れがあります。 新庄に戻ってみて、Uターン者にも地元に居続けている人にも、地元を面白くしようと努力している方たちが意外に多かったことが良い意味で驚きでした。励みにもなると同時に身が引き締まる思いだったのを覚えています。また、新庄市で最初の地域おこし協力隊員ということで活動は手探りで始まりましたが、市や所属課という枠を超えて活動できたことは、私自身はもちろん、その後の協力隊にとっても本当に良かったと思います。 4月からは、エコロジーガーデンでの活動を続けながら、市内中心部でも飲食や楽しみを提供できる場を作ったり、料理教室や食生活改善講演なども積極的にやっていこうと考えています。また、もっとたくさんの生産者さんとお話したかったという思いがあるので、こだわりを持った生産者さんとさらに一層繋がって、新庄の魅力を発信していきたいです。 これまで、地域おこし協力隊としてワクワクしながら活動できたのは、たくさんの方の支えと理解があってのことです。関わってくださった皆さんには感謝でいっぱいです。今後もさまざまな活動を行います。新庄を楽しみ、未来に誇れる新庄にしていきましょう!渡邊 歩34歳 新庄市出身 都市×田舎交流促進事業担当平成26年7月委嘱 高校卒業後、都会で生活してきたが、故郷に戻りたいという気持ちが強くなり、協力隊に応募し、現在に至る。料理人として働いた経験を生かし、コミュニティカフェの運営に中心となって携わるなど、食を軸とした活動を展開。①②③10

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