2017koho06
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ものをより多くの方に知っていただき、この状況を変えていければと考えています。岩本 私は学校が文化財関係だったので、資料の展示や保存方法をもっと良くしていきたいです。歴史センターが単なる情報センターではなく、それこそ美術館や博物館のような位置づけになって、新庄の歴史をより発信できる資料館にできたらなあと思っています。渡邉 地域のために活動をする人は、今後増えていくと思います。ただ、活動をする人たちの思いだけでは長続きしないものも出てくるはずです。活動を長く効果的に続けていくには、マネジメントなどの技術的な運営が必要です。そういうまとめ役を上手くできる能力が求められてくるはずなので、そこを担える人材を増やしたいと思っています。吉野 私は今年度で地域おこし協力隊の活動は3年目になります。自分の立場で必要なことは自分が元気でいることだと思っています。渡邉さんの言うう通り、どんな活動もやる気や運営母体がバテててしまえば終わりです。一人が抱え込みすぎたりすると、活動の大小に関係なくバテるのは早くなってしまいます。誰が何に困っていて、どこに気持ちが向かっているのか、それらを上手に調整・協力して、皆が元気に活力ある状態で活動できることが重要だと思います。なので、まずは自分が元気でいることです。それを皆ができれば、活動のエネルギーはどんどん大きくなって、地域を動かすに至るのだと思います。それから、新しいことを始めた人たちに、批判的な声を浴びせるよりも、応援したり、上手くいくように環境を整備してあげることは必須です。自分が活動する立場であれば、元気と活力のために調整と協力を意識し、他者の活動には、応援する立場で協力できることを見つけていきたいと思います。齋藤 協力には人と人とのつながりがとても大切で、個人や団体として成長するうえで、年齢が全く違う人と関わることも重要だと思います。世代を超えた交流をすることで、高齢の方は若い人たちから活力をもらい、若い人たちは人生の先輩たちから多くの知識と経験を得ることができます。そこに地域おこし協力隊を巻き込んで、市外の人たちの目線や考えを取り込みたいです。そうして互いに成長しながら、協力関係を築けたらなあと思います。実際に若い人から、町内の情報をフェイスブックなどのSNSで発信してはどうかという意見をもらい、新たな刺激を受けたので、実践してみたいです。これも交流から生まれた協力ではないでしょうか。矢口 地域おこし協力隊を当てにして、自分たちでは何もしないようではダメです。ゆえに、自ら巻き込んでいくという姿勢は良いと思います。また、交流することで、地域の人たちが何を考えているのかを知ることは私も必要だと感じています。以前、升形地区区長会で年代別にアンケート調査をしたことがあります。そこで、消防団以外の地域活動をする組織がないことが挙げられました。それから「升形の未来を創る会」を地域有志で発足し、地域をよくするための活動や、地域内での懇親会をしていくうちに、地域の人たちで何かをやる活力が生まれてきています。アンケートで地域の人たちの考えを調査したから生まれた結果だと感じています。区単位の小さな活動ではありますが、これからも続けていきたいです。6

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