2017koho08
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 日本時間の平成28年12月1日未明に、ユネスコ政府間委員会において、新庄まつりを含む日本の33の山・鉾・屋台行事について、無形文化遺産保護条約代表一覧表への記載が最終決定されました。 宝暦6年(1756)にこの地を治めていた新庄藩主5代戸沢正まさのぶ諶が、前年に発生した大凶作で多くの餓死者が出た領内を活気づけるために始めた天満宮の新祭。これが、新庄まつりの起源となっていますが、この祭りも今年で262年目を迎えます。市民が一体となって引き継いできた祭り。今では、世界から認められる祭りとなりました。このことは、市民としても大変喜ばしいことですが、文化財としての新庄まつりを、後世に向け保護・継承していかなければならない責任も課せられることになりました。 ユネスコ無形文化遺産登録は県内をはじめ日本全国および国外から注目され、新庄まつりに対する関心が高まっています。これからは今まで以上に市民一人ひとりが、新庄まつりに関心を持つ人が増えていくことを自覚していくことが大切になってきます。この自覚が新庄まつりを未来へつないで行く原動力になりえると思います。新庄まつりは無形文化遺産にふさわしい新庄市民にとっての宝です。新庄市のかけがえのない文化遺産として、守り続けていく意識を持ち、これからも末永く新庄まつりを継承していきたいと考えます。 新庄まつりは市民の誇るお祭りであると同時に、ユネスコ無形文化遺産登録により人類の宝としての意味を持ちました。今年は、その文化を未来へ引き継いでいく初年度です。4新庄まつり 寄せられる期待 去年行われた「まるごと山形 祭だ! ワッショイ!」の一コマ

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