2017koho10
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三浦 和枝氏  新庄ふるさと歴史センター脇の公園の一角に、新庄を詠んだ歌碑(新庄の平野うつくしあふぎみる 大空の色も 人のこころも)があるのをご存じでしょうか。それは、江戸時代最上地方の藩主だった戸澤家直系十三代で、二代目新庄市長となった戸澤正まさおとの妻錦子夫人の和歌です。 彼女は明治二十四年伊勢崎領主酒井家に生まれ、二十歳で結婚、初めは東京麻布森本町の戸澤邸で暮らしました。一男六女の子どもをもうけましたが、長男正まさたか修が中学三年生の時に病没するという辛い経験もし、昭和二十七年六十二歳で亡くなりました。 彼女は佐佐木信綱に和歌を学び、「桂けいか華集」という歌集を刊行しています(昭和六年刊)。十九歳から四十一歳までの作三百首以上を収録し、娘から妻・母となった彼女の、その折々の生活が素直に愛情深く詠われています。歌碑の歌は、大正十四年、夫の郷里新庄を初めて訪ねた折の感慨を詠んだものです。 さらに、この和歌に、「大空のうた」として曲がつけられました。「雪のふるまちを」などで有名な中なかだ田喜よしなお直の作曲です。昭和六十二年十一月に作曲完成発表会が行われ、以来多くの市民に愛唱されています。右 大空のうた(歌詞)/詩 戸澤錦子 曲 中田喜直左 桂華集/戸澤錦子 署※いずれも市立図書館蔵書▲「大空のうた」の歌碑ちょっと深いしんじょうの歴史ちょっとした話題とその出典を毎月紹介!今月の新着図書館でゆったりすごしてみませんか?ゆったり、のんびり。読書の時間戸澤錦きんこ子「大空のうた」図書館に行こう!一般図書地獄の犬たち 深町 秋生風神雷神 風の章/雷の章 柳  広司この世の春 上・下 宮部 みゆき主婦悦子さんの予期せぬ日々 久田  恵シルバー川柳 青い山脈編 河出書房新社名人が教える和牛の飼い方コツと裏ワザ  農山漁村文化協会隣り近所の法律知識2018 自由国民社児童書おててをぽん ささがわ いさむきょうふのおばけにんじんアーロン・レイノルズくろっぺのおはなばたけ  飯島 敏子原作てをつなぐ 鈴木 まもる空からのぞいた桃太郎  影山  徹介護というお仕事  小山 朝子今月のお知らせ☆kitokito出前図書館■とき 10月15日(日)10時~■ところ エコロジーガーデン■内容 青空おはなし会・ワークショップ☆第17回図書館まつり■とき 11月4日(土)・5日(日)■ところ 図書館■内容 ブックリスタートパーティー ワークショップ・お話会など☆昔ながらの紙芝居「ヤッサン一座」だんまる座長図書館にあわらる!!■とき 11月5日(日)10時~■ところ 図書館■内容 昭和初期の街角に自転車で現れる紙芝居おじさん。そんななつかしい紙芝居を全国口演している「ヤッサン一座」が図書館にやってきます。☆平成30年4月に図書館ボランティア団体が結成されます!■とき 11月1日(水)~30日(木)■ところ 図書館■内容 図書館ボランティアについて深く知ってもらうために、団体・個人市民ボランティアの活動紹介コーナーを設置します。また、図書館ボランティアの団体名を決める投票を行います。16

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