2017koho11
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特集/地域と共に生きる 地域活動と協働事業のススメ 人口減少社会において、地域の脆弱化や人手不足がもたらす影響は、地域の元気を奪う要因になるように感じています。本市の高齢化率は30%を超え、平成37年には35%を超える一方、人口は3万3千人を切り、3人に1人以上が65歳以上となる試算が出ています。 地域包括支援センターでは、この現状を踏まえ、高齢になっても住み慣れた地域で長く暮らし続けることができる仕組みづくりを進めています。 健康を保つうえで、家族や地域のなかに役割があり、必要とされる環境が必須です。高齢になっても元気な人は、そういう出番が多く、とある地域の通いの場では、年頭である92歳のおばあさんが元気にやってきます。すると、7~80歳代の方々が引っ張られるようにそこに集います。 このように、一人ひとり元気でいることがまわりを元気にする力となり、まわりが元気になることが地域全体を元気にし、さらには、まちの活力の源となるのです。 人口減少を止めることは難しいかもしれませんが、年を重ねても、すべての人が人を元気にする力を秘めています。そういった地域を次の世代に残すことが、地域づくりを進めるうえで最も大切なことだと感じています。 日向地区では、平成17年に酒田市と三町が合併したことと、地域の小学校が廃校になり、コミュニティセンターとして活用することになったことをきっかけに行政主体の公民館活動から住民主体の活動へと移行していきました。 その後、平成23年度に市の地域あんしん生活研究事業のモデル地区として選ばれ、見守り活動を実践して居場所づくりや支え合い防災マップづくりに取り組みました。 支えあい防災マップづくりでは、昼の部(高齢者)と夜の部(若者、PTA、消防団)に分け、東北公益文科大学の協力を得ながら地域に住む人たちの目線で地図を完成させたとのことです。 この様に日向地区では、住民同士の対話を通して、地域の高齢者をはじめとする住民の困りごとや不安、地域課題及び地域の弱い所や強い所を共有し、課題解決のための取り組みの検討と提案を行いながら支え合いを実践しています。 第2回地域リーダー講座 講師からのメッセージ 個から「場」へ。 そして地域の元気を!新庄市社会福祉協議会新庄市地域包括支援センター 伊藤 亮太さん 昨年度リーダー講座で紹介された先進地域に学ぶ/酒田市日向地区の取り組みを区長全員研修会で訪問 市では紹介したような取り組みをとおし、地域の方が地域の課題について考え、自ら解決できる仕組みづくりを目指しています。そして、人口減少が進むなかでも、町内会同士の繋がりを築き、さまざまな場面で連携して活動できるよう支援を行っていきます。 市総合政策課地域支援室では、地域活動に関する相談も随時受け付けています。地域を元気にする活動について、協力しながら取り組んでいきましょう。◎詳しくは、総合政策課地域支援室へ。℡内線217・218911

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