20180209
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▲タラの芽栽培の準備をしています。新庄に来たきっかけは? 私自身は三重県出身ですが、主人が野中の出身だったので、子育てがひと段落したのを機に、主人の実家に戻ることになりました。農業を始めたきっかけは? もともと保育士をしていたのですが、主人の実家が農家だったので、私にも何かできないかなと考えていました。そんなとき、市の「若者園芸実践塾(勇気塾)」という研修制度があることを知り、1年間そこで農業を学びました。 塾では、同じ志の仲間たちとともに、花きや野菜などの園芸作物を中心に学んできました。 しかし、卒塾して実際に農業に関わってみると、自分が思い描いたようには全然いかず、毎日が試行錯誤と失敗の繰り返しでした。なぜ、続けて来られたのですか? (財)やまがた農業支援センターの新規就農定着サポート事業を活用したことが大きかったと思います。 農業をはじめると、肥料代などさまざまな経費が掛かるので、最初の3年間は赤字が続いていました。そこで市に相談したところ、この制度を紹介してもらい、応募した結果、支援をいただくことができたので、何とかこれまでやってくることができました。 それともう一つは、地域の人たちとの出会いです。農業以外でも、いろいろな場面でアドバイスをいただき、とても感謝しています。また、野中では地域でさまざまな取り組みを行っているので、こういった「人との出会い」が私の原動力になっているのだと思います。これからの目標は? 女性と子どもたちが安心して食べられる野菜を作ることです。そのためにも、たくさん研究して、今まで以上に新たなことに挑戦していきたいと思っています。 また、自宅には加工場があるので、取りたての野菜や豆乳を使ったシフォンケーキなど、加工品にもチャレンジして販路を拡大していければと思っています。移住で家族農業を決意した三重県出身の女性生産者今こん田た 奈なほ穂 さん 経営開始型農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金) 国庫から認定新規就農者に年間最大150万円を営農開始から最長5年間交付する制度です。新庄市では平成29年度中に34人、計4、275万円を交付する計画です。なお交付には各種要件があります。 認定新規就農者制度および経営開始型農業次世代人材投資資金の活用を希望される人は、市農林課農政企画室(内線267)にご相談ください。新規就農定着サポート事業 (財)やまがた農業支援センターが就農者に年間最大36万円を最長5年間交付する制度です。 主な交付条件としては、①実家が農地を持たない非農家出身者、②農地は所有しているが、申請前年の農産物販売実績がなく、経営耕地および貸付農地の合計が30アール未満の実家で農業経営を開始する方、③農家出身者であり、実家とは生計が別で、農地や機械・施設または技術の提供を受けずに独立して農業経営を開始する方、です。 助成対象は、①認定新規就農者(申請時期による条件がありますので確認ください)、②経営開始型農業世代人材投資資金の給付を受けていない方、農業所得が250万円未満(専従者一人当たり)の方、です。 新庄市では平成29年度中、1人が交付されました。希望する方は農林課(内線267)または、(財)やまがた農業支援センター(電話023-641-1117)に相談ください。特集ふるさとを支える力72

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