20180309
16/20

今月のお知らせ特別展示開催中三浦 和枝氏 新庄藩十代藩主正まさよし令の正室・桃とうれい齢院いんは、薩摩藩主島津重しげひで豪の十二女(貢こう姫ひめ)で、姉茂姫は徳川幕府十一代将軍家斉の御みだいどころ台所・広大院である。その縁から、十三代将軍家定の御台所候補に新庄藩の姫君(桃齢院の娘)も挙がったが、それを断ったことからやがて薩摩の篤姫が嫁かすことになったという。 藩主として在位四年で病没した正令(享年三十一歳)の跡を、嫡男正まさざね実が十二歳で継いだ。幼少の正実を九代藩主正まさつぐ胤(正実の祖父)が政務補佐をしたが、桃齢院の支えも小さくはなかったであろう。そして彼女は正実と共に、江戸幕府終焉となる戊辰戦争を体験することになる。幕府側から新政府の官軍側へと寝返った新庄藩は、庄内藩の侵攻により城や城下を焼かれた。その直前、正実は官軍のいる秋田へと落ち延び、常ときわちょう盤町別邸にいた桃齢院たち家族も、着の身着のまま後を追った。 やがて官軍側の勝利により、正実・桃齢院らは新庄に戻るが、常盤町別邸に仮住まいした正実は、円満寺に居住する母桃齢院を毎日のように訪れたと、『正実公日記』に記されている。そして、明治新政府となったものの、新庄藩は戊辰戦争時幕府方であったと誤解され、戊辰戦争時に奥羽鎮ちんぶ撫軍ぐん下参謀として新庄に来ていて、新政府で要職にあった元薩摩藩士・大山格之助の進言によりその誤解が解ける。その陰には、大山と同郷の桃齢院の働きも少なからずあったのではなかろうか。桃齢院は明治二十四年、東京で亡くなった。右 天璋院篤姫と和宮 最後の大奥/鈴木由紀子著左 郷土資料叢書第二十一輯/新庄市図書館著ちょっと深いしんじょうの歴史ちょっとした話題とその出典を毎月紹介!今月の新着図書館でゆったりすごしてみませんか?ゆったり、のんびり。読書の時間十代藩主正令公正室・桃齢院 ― 『西郷どん』ゆかりの姫君図書館に行こう!郷土本月楯弁天様物語 小嶋 智恵歴史風土記 瀬見温泉物語 板垣 善悦一般図書読むパンダ 日本ペンクラブパパ入門ガイド ファザーリング・ジャパン玄鳥さりて 葉室 麟企画展だけじゃもったいない日本の美術館めぐり    浦島 茂世シャーロック・ホームズの失われた災難 原書房酒は人の上に人を造らず 吉田 類読鉄全書 TRAIN MEMORIES 50 東京書籍氷上秘話 いとう やまねPTAのあいさつ・司会進行・文書の事典      PTAマナー研究会児童書めちゃウケ!かんたん面白マジック 中里 正紀さよなら、おばけ団地 藤重 ヒカルおめでとうのさくらまんじゅう 西本 鶏介新聞記者は、せいぎの味方?  みうら かれん逆境を乗り越える50のヒント  植西 聰パディントンのどろぼう退治  マイケル・ボンドともだちのやくそく 中川 ひろたか ママが10にん!? 天野 慶えほんぱーく■とき 3月7日、28日共に水曜日10時~  ■ところ 図書館 ■内容 かやのみ会の読み聞かせ七所明神マップ&ガイド完成記念■とき 3月31日(土)まで  ■ところ 図書館 ■内容 パンフレットの紹介と 関係図書の展示 ※パンフレット配布中。復興応援!がんばれ!草津! ■とき  3月31日(土)まで ■ところ 図書館 ■内容 草津温泉のフリーペーパーや関係資料の展示16

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 16

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です