2018koho04
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No.01奥山峰石奥山峰石人間国宝人間国宝無形文化財「鍛金」保持者匠の技術が光る 端麗優美な銀の器ものづくりの街しんじょう文字を見やすくしましたモリサワユニバーサルフォントを使用しています。奥山峰石氏の作品の一部は「ふるさと歴史センター」に展示中。銀の一枚板から打ち上げて作られた「ぐい呑み」。それぞれ紅白梅と桜の繊細で見事な装飾が施されています。ものづくりの街しんじょう 「雪とまつりのまち新庄」には、「ものづくりに長けている」人が多いという特徴があります。それは、農業の閑散期でもある積雪期に、手仕事で収入を得ていたという雪国らしい文化が起因しています。 そのため、新庄市出身者には非常に優れた感性を持った芸術家や、創作意欲に溢れた市民団体、高い技術と品質の製品を作り出すものづくり企業などが数多く存在しています。今年度は、そんな「ものづくりの街しんじょう」に関わる人々を紹介していきます。人間国宝・奥山峰石 昭和12年生、市内泉田出身の奥山峰石氏。 金属工芸の技法の一つである「鍛金」において活躍し、平成7年に無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。当時の山形県では初の快挙でした。 奥山峰石氏の作品は、銅と銀と金を合金した鍛造が困難な【朧ろうぎん銀】を素材として、金属を叩いて打ち上げる「鍛金」の技法を用いています。一枚の金属板を叩いて成形するため、作品によっては数カ月かかり、かなりの労力と時間を要する根気との戦いになるそうです。 作品の多くは、独特な発色の銀灰色を示す端麗な器形で、「鍛金」では困難とされる微細な装飾が施されており、日本古来の高度な伝統技法と奥山峰石氏自身の斬新な感覚が映し出されています。平成30年4月9日号(No.724) ■編集・発行/新庄市 総合政策課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2111 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 13,900部発行44

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