2018koho06
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 東北中央自動車道は、その前身ともいえる羽州街道(青森―秋田―山形―福島)や栗子(米沢―福島間)の「万世大路」から始まります。1881年 万世大路の栗子隧道(米沢―福島間のトンネル)は明治14年に開通。延長約876mあり、当時の日本では最長のトンネルでした。この頃は、人馬が通ることを想定した道路でした。明治14年東北中央自動車道の歴史TOHOKU-CHUO EXPWY HISTORYMeiji明 治山形河川国道事務所のお仕事 山形河川国道事務所では、一級河川である最上川および一般国道5路線、東北中央自動車道の整備や管理を主な業務としています。 河川においては、自然を守りながら、洪水による被害を減らし、川と人とが良い関係でいられるように取り組んでいます。 また、道路においては、このたび新規事業化が決定した金山道路をはじめとする東北中央自動車道の各区間の整備はもちろん、既に供用している道路の維持管理も重要な業務となります。道路がつながることで期待される効果 新庄最上地域の国道13号は、幅が狭く、冬期は豪雪に伴う運搬排雪作業や路面凍結による交通事故などにより、交通規制が多く発生します。そのため、移動時間の遅れが生じ、通勤・通学や主要産業である農林業などの物流を阻害しています。 冬期間の事故などによる通行止めの際には、代替路がないことも問題です。例えば新庄市から秋田県湯沢市へ向かう場合、通常59㎞のところ、115㎞と約2倍の迂回を強いられるなど、 3月30日、東北中央自動車道「金山道路」の新規事業化が発表され、全線開通へ向け、大きく前進しました。開通後は、移動時間の短縮はもちろん、インバウンド観光の促進や物流の効率化が図られるなど、新庄最上地域でも波及効果が期待されます。 人々の生活に欠かすことのできない道路。今回の東北中央自動車道の全線整備着手を受け、改めて道路がつながる意義を考えます。▲明治14年に開通した初代栗子隧道米沢側坑口4高規格幹線道路(仮)及位IC(仮)金山北IC金山道路新庄金山道路泉田道路(仮)金山IC(仮)昭和IC新庄北IC新庄IC鶴岡JCTあつみ温泉IC酒田みなとIC舟形IC山形JCT南陽高畠IC運用中IC (インターチェンジ)またはJCT(ジャンクション)片側のみの乗降IC (インターチェンジ) 高規格幹線道路建設予定IC (インターチェンジ)またはJCT(ジャンクション)片側のみの乗降IC (インターチェンジ) E13E48E7E13真室川雄勝道路大石田村山IC東根IC山形上山ICつながる道路   ひろがる可能性

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