2018koho07
15/20

めには、地域住民の密接なつながりが必要です。自主防災組織を結成することは、地域住民どうしの会話が増え、住民どうしのつながりが強くなることが期待されます。被害を最小限にするために、地域で普段から何をしたらいいですか。 今年、6月17日に群馬県南部で震度5弱、18日には大阪府北部で震度6弱の地震が観測されました。このように災害が発生すると多くの方は「怖い」「何か対策をするべきだ」と考えると思います。しかし、時間の経過によりその気持ちは薄れ、いざ災害が発生した場合、「きっと誰かが助けてくれる」「消防団や行政が何とかしてくれる」と考えてしまう方もいるでしょう。そこで、自助と共助の考え方が重要になってきます。田口氏 地域住民が自ら地域を守るという意識を持ち、市内全地域で自主防災組織を結成してほしいと思います。中には、組織化が難しいという地域もあると思いますが、周辺地域と協力して一緒に組織化するという方法もあります。そして、普段から地域住民が話し合いを行い、災害時における安否確認や避難の呼びかけ、救出・救護、避難所運営などの手順を考えていただきたいです。また、災害時に必要となるのこぎり、バール、ジャッキなどの道具の使い方を地域のイベントなどで確認しておくことも重要です。組織化に際しては、出前講座や事前相談なども行っております。大戸氏 個人や家庭単位での防災活動をしても、いざというときの対応には限界があります。そのため、自分たちの地域は自分たちで守るといった意識や連帯感を持ち「自主防災組織」を結成していただきたいと思います。身近な地域活動としながら、住民自ら協力する体制を整える方法が有効です。………………………………………… お二人より、防災について貴重なお話しをお聞きしました。災害が起こる前にどのような体制を作るのか、災害に対する備えを今から地域ぐるみで考えてみてはいかがでしょうか。今こそ、地域力を強化する時期に来ていると感じています。 また、災害時のさまざまな事態を想定して、今年度は県と市で主催する合同総合防災訓練が開催されます。■とき  9月2日(日)9時~12時■ところ 新庄中学校、最上公園※観覧は自由となっておりますので、是非足をお運びください。◎詳しくは、環境課地域防災室へ。℡内線435新庄市自主防災組織連絡協議会会 長 田口五郎氏自助、共助、公助の役割自分の身を自分の努力で守る。地域や近隣の人がお互いに協力し合う。地域の防災力災害時の被害を押さえる国、県、市などの行政、消防機関による救助・援助など。自助共助公助◎自主防災組織を結成した団体に助成金を 交付しています ■対象自主防災組織を結成した団体 ■内容防災資機材(発電機、消火器、ヘルメットなど)の購入 ■金額1回目申請 購入額の100%(上限20万円)2回目申請 購入額の50%(上限10万円)◎自主防災アドバイザー派遣制度 ■対象町内会、自主防災組織など ■内容自主防災組織の結成・活性化について講義などを行うアドバイザーの派遣 ■費用無料157

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 15

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です