2018koho09
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No.06冬に嗜む趣味を超えた制作受け継がれるまつりの技ものづくりの街しんじょう工房関屋工房関屋冬場の空いた時間に制作 普段は、屋根や壁の塗装などの一般建築塗装業を営む星川俊光さん。建築塗装の営業は、4月中旬から10月末頃までで、それ以外の期間に「工房関屋」としてさまざまな制作を行っています。冬場に制作を行う理由は、雪の降る季節には塗装の依頼が少なくなるため、というなんとも雪国らしい理由でした。 ミニチュアの山車を作ろうとしたきっかけは、新庄まつり250周年記念に発売された囃子の音色のオルゴールでした。囃子があるなら山車も必要だと思い、制作を始めたとのことです。 仕事がらミニチュア建築をすることがあり、技術や知識はあったものの、ミニチュア山車の制作は方法や素材などかなり悩まれたそうです。 試行錯誤の末、館は木材、山は発泡スチロール、波は樹脂(グルーガン)、紅 葉や桜は色紙、動物は紙粘土、人形はビーズや針金な文字を見やすくしましたモリサワユニバーサルフォントを使用しています。風流 「精涼山 幻想の地」(左)風流 「児雷也」(中)風流 「風神雷神」(右)を工房関屋の技術で表現した作品。どを使用することにしました。素材も道具も、100円ショップやホームセンターで簡単に手に入るものばかりです。 星川さんの技術と知識とアイデアが詰め込まれたミニチュア山車は年々進化しており、ライトアップによる宵まつりの再現や、ソーラーやラジコンで山車上の人形や動物が動くなどのギミックが追加されました。 「仕事ではないからこそ、採算に縛られず、時間と手間と情熱をどこまでも注ぐことができる」と語り、熱い想いを見せてくれた星川さん。今後は、ICレコーダーを埋め込み、録音した囃子の音色が流れる山車を作り、ミニチュアの「山車」からミニチュアの「新庄まつり」にすることが目標だそうです。工房関屋の作品は市民プラザなどに展示されています。▲作品名「夕日の里」。工房関屋では、こういった切り絵なども制作しています。一般建築塗装業 星川塗装代表 星川俊光 氏平成30年9月11日号(No.729) ■編集・発行/新庄市 総合政策課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2111 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 14,000部発行49

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