2018koho11
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ように、まずは親の話や悩みを聞く、そしてそこから少しずつ答えを導き出すよう努めています。岸 私もそう思います。父母の悩み・困り感、それが一番大事かなと思います。言葉だけでは分からないこともあるので「目で聞く」などとも言いますが、どんな表情をしているか、どんな様子で来たか、落ち込んでいないかなど、そのあたりも良く見ながら相談を受けています。鈴木 親とのコミュニケーションを踏まえて、関係機関などとも連携しながら子どもをしっかり見守る、将来のことも考えてあげるということが私も大事だと思っています。齋藤 祖父母から「育て方が悪いからこうなった」と言われて悩んでいるという相談もあります。私も孫かわいさに、娘に対してあれこれ言ってしまいがちですが、場合によっては親の悩みが大きくなることもあります。こうしたケースでは、やはり理解を促すしかない。親が悪いわけではなく、その子の特性・個性なんだ、と理解してもらうことしかないんじゃないですかね。岸 祖父母が送り迎えする場合で、帰る時間になっても帰りたがらない子に、どのように次の行動を促していくのかを祖父母と相談し、協力を請うときがあります。例えば「この後、何か楽しいことはありますか?」「ああそ支援が必要になり、利用できなくなる事例がありました。親が子どもの成長を後悔するような世の中であってはならないと思います。その後、この子はトランポリンで遊んだり、他の子と関わりを持てるようになったりと大変成長を見せています。子どもが成長する力はすごいと思います。鈴木 アニマートしんじょうは、遊びを通してルールやコミュニケーションを学び、一人ひとりの可能性を広げていく活動を大事にしていますが、子どもの成長に関し、最近驚かされたことがありました。子ども達は学校が終われば遊びたくて仕方なく、事業所に来るなり走り回っています。その中で、他の子との遊びに交ざらない小学1年生の子がいるのですが、ある日、別の子がブロックを横取りされている様子を見たとき、その場に駆け寄って「だめだよ。返して」と大声で注意し、返すまで離れませんでした。周囲を見ていないようでも、遊びを通して一歩一歩成長があるんだと思いました。障がいのある子を持つ親のケアも齋藤 先ほどの医療的ケア児のケースもそうでしたが、親がどうしようもできずに思いつめている場面は少なからずあって、本人だけではなく親のケアも重要だと思っています。利用相談があった際も、親が安心して育てられるキッズサポートことばのつばさ 発達の気になる子(未就学児~高校生)を対象に、一人ひとりの個性と自主性を大切にしながら子どもたちが持つ可能性を最大限に伸ばしていけるよう、 お子さんとその家族の支援を行います。  保育士や言語聴覚士、児童指導員が楽しく丁寧に支援しています。アニマートしんじょう 「遊び」を通して精神的・身体的機能を最大限に伸ばし、将来社会的に自立ができるようになることを目標とした内容を考え、一人ひとりの発達段階に合った指導を行っています。くれよんはうす 日常生活での動作の指導、集団生活に適応するための活動、トイレや身辺整理の自立、代弁を通して自分の思いを表現するための指導・訓練など、家族が安心できるように支援しています。「にじ」長澤優心くん(10才)「どんぐりとぶどう」伊藤倖太くん(10才)「大好きな虫」甲州疏徠くん(8才)「ミニーちゃん」畠腹由充さん(6才)訪問日中活動居住児童系サービス 日常生活や集団生活のために必要な訓練を行い、障がいのある子どもの発達や自立を支援します。児童発達支援、居宅訪問型児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援、障害児入所支援(福祉型・医療型)。障がい福祉サービス14

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