2018koho11
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障がい者にやさしいまちづくり  二十数年前、私が市民プラザ勤務の折。当時、障がいをお持ちの議員がおられ、トランクを開けて車いすを出し、運転席の脇まで持って来て欲しいという依頼が何度かありました。ある時、「なぜスロープが必要か」ということを語り始めました。「障がい者は、本当は誰の手も借りずに自力で頑張ろうとするものだ。障がい者のためにというのではなく、大きな荷物や重いものを、高齢者や女性などが運んだりするときこそ、スロープが必要なんだ」とおっしゃいました。障がい者への配慮というより、皆が困らないようにすることが大切だと。ことさら「~のために」という上から目線ではなく、ごく普通に、そこに困っている人がいれば困らないようにすることが大切であると気づかされました。  障がいもさまざまです。障害者手帳などなくても、人は誰しも老化により身体機能が低下し、これに起因する障がいもあります。人生百年時代、まちの在り様も大変難しくなっています。自分のことは自分でと思いながらも、寄る年に勝てないというのも現実です。特に、訪れる冬将軍対策は、公から私に移っています。「わかっていても体が言うことをきかなくなった」「七十歳と八十歳でこんなに違うとは思わなかった。一年一年違ってくる」という話をよく耳にします。 来年は、市制70周年。障がい者にやさしいまちづくを提案しています。皆が超高齢者になる時代であるからこそ、障がいがあってもなくても、誰もが住みよいまちになるよう努めてまいります。目次◎CONTENTS特集/みんなにやさしいまちへ~“障がい”を知る~4密着!グループホームでの生活6お仕事拝見8障がい者 秋の活動紹介10精神科医療を取り巻く現状 障がい福祉サービスQ&A12障がい児支援現場で活躍する 三者による座談会182年目のしんじょしラボ19最上広域事業・決算20図書館に行こう!21お知らせなど24連載 ものづくりの街しんじょう山尾順紀11SHINJO PUBLIC RELATIONS No.731表紙の写真 カーリングを模した体育館などのフロア上で行う競技「カローリング」。老若男女や障がいの有無を問わず楽しみながら競うことができるこの競技は、各地で大会も開催されています。 本写真は、過去にさまざまな大会で優勝経験のある市身体障害者福祉協会所属 矢口真澄さんの一投を収めたもの。2和いずみ泉 覚さとし士さん 友愛園を利用する和泉さんは、普段から活動の一環として絵を描くことを楽しんでいます。左の絵画も和泉さんが手掛けたもので、「稲刈り」(左上)、「収穫」(右上)、「秋」(中央)という題名。いずれも秋をテーマに制作したもので、自身の持つ技術と感性が見事に活かされた芸術作品となっています。

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