2018koho11
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No.080からこだわり抜き、芸術域に達したインテリア職人が生み出す世界に一つの作品ものづくりの街しんじょうSteelart JUNSteelart JUN職人の芸術作品 普段は鉄の切断や溶接などの加工を行い、建築物の部品を製作している㈲高喜鉄工の方々。スチールアートは取締役の高山喜代美氏が持ち前の技術を活かした趣味として始めたものだそうです。手作りでこだわり抜いた作品は知り合いに喜ばれ、展覧会に出展されるまでになり、芸術的なインテリアとして販売されるようになりました。デザインはふと思いついたときに、手近な紙に描き起こし、設計段階になったら原寸大に描き直します。バーナーを使って鉄を焼き切り、必要なサイズの材料を切り出します。ガウジング(熱で鉄を溶かして飛ばし、溝を掘る手法)で模様をつけ、刀鍛冶のごとく鉄を熱して叩き、鉄の強度を上げることで、Steelart JUNの作品は何代にも渡って風化せずに使えるとのことでした。 作品の細かい部分は、㈲高喜鉄工で使った鉄の端材を切断・溶接・研磨することで装飾します。鉄の持つ直線的なイメージを払拭し、面白い曲線文字を見やすくしましたモリサワユニバーサルフォントを使用しています。鉄の加工だけではなく、デザイン・設計・木材の加工・塗料の調合・塗装まで、全ての工程を㈲高喜鉄工のメンバーで担います。の作品が作りたいという思いで、レーザーなどは使わず一本一本を手作業で曲げています。 椅子の木材部分にもこだわりがあり、高山氏自身が目利きして厳選したものを自ら切断・研磨して使用。高山氏が試行錯誤の末に編み出したオリジナルの調合で独特な色合いと味わいをだした塗装を何度も施し、乾いたものを組み立てて完成です。 高い品質と芸術性を兼ね備えた職人制作の椅子は、一脚作るのに2~3カ月もかけているそうです。 個性ある鉄の曲線と、温もりある天然木の組み合わせはアンティークな色合いと相まって、部屋に飾ることで癒しの空間を生み出します。▲職人の手で仕上げられた高級感のある鉄製の椅子㈲高喜鉄工取締役 高山喜代美 氏平成30年11月9日号(No.731) ■編集・発行/新庄市 総合政策課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2111 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 14,000部発行411

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