2018koho11
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おいしく芋煮をいただきました指定相談支援事業所 すぎのこハウス「ていねいにていねいに関わる仕事」佐藤 明美 さん 「おはようございます」毎朝元気な声で挨拶してくれる、養護学校を卒業して何年経っても変わらないAさん。また、朝の挨拶をしたのも束の間「おうち帰る」と言って歩き出すBさん。 生活介護の利用者さん達は多様な支援を求めています。でも、してほしいことを言葉で伝えられる利用者さんは何人いるでしょうか?話は出来ても、自分の思いを言葉にして伝えることはすごく難しいようです。家に帰りたくて、おうちに帰ると言っているのではないのです。今日も一日楽しく過ごしたいとの思いで具体的な願いを伝えたいのに、朝から何をしたいかなんて、自分自身でもよくわからないのだと思います。 言葉で伝えられない利用者さんの支援をするためには、本人とスタッフとの信頼関係に基づき、表情やその場の状況に応じて言葉をかけていきます。すぐに笑顔になってくれるときもあれば、まったく本人の思いに寄り添えないときもあります。支援とは、ていねいにていねいに人と関わり、人間対人間の気持ちの交流なのだと思います。 この仕事に就いて間もないスタッフは、利用者さんに自分のことを受け入れてもらえないと悩んでしまいます。しかし、この人の心に寄り添いたい、わかりたいという思いを持てば必ず気持ちは通じていきます。気持ちが伝わったときや新しい発見をしたときの嬉しさは、何事にも変えがたいもの。まさにやりがいのある仕事だと感じる瞬間です。 手厚い支援が必要な生活介護の利用者さんとのやり取りを紹介しましたが、相談にくる利用者さん達が歩んできた壮絶な人生の話を聞く度に、笑顔で毎日を過ごせるようにと願わずにはいられません。一度きりの人生を幸せに生きたいという思いは、人間誰しも同じであり、市民の方々の真心に支えられて明日はやってきます。 こけし用の座布団制作こけしの絵付けみんなで芋煮の準備さあ、揃って「いただきます」食欲の秋芸術の秋コラム市身体障害者福祉協会特集みんなにやさしいまちへ。 〜“障がい”を知る〜【芋煮会】【芋煮会】新庄ライオンズクラブ主催【こけし絵付け体験】友愛園たんぽぽ作業所911

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